1・5東京ドームを見る

うーん、4日に比べると見劣りしました。

贔屓のオカダが負けてしまってガッカリと言うのはあるのですが、それだけでなく全体的に面白くありませんでした。KENTAが後藤に負けてしまうのはどうでしょうか。後藤もすっかり中堅でくすぶる存在になってしまっており、その後藤に負けてしまうKENTAと言うのはいかがなものか。さらに、そのKENTAが乱入してエンディングで二冠王者内藤の上に座ってしまうというのが、いかにもチグハグな感じがします。

WWEでの統一王者のストーリーも、やがてブランド分割でベルトは二本に戻りました。今回はどうするのでしょう。US王座とインターコンチ王座が重複しているので、個人的にはインターコンチ王座はIWGPに吸収してしまった方が良いのではないかと思います。

ジェリコが棚橋に勝つとは思いませんでした。それこそジェリコのピークは、前述したWWEでの初代統一王者の頃なわけで、今更そのジェリコに負けるのはどうかという気がします。まぁ、時代遅れになってしまった二人の戦いなので、どっちが勝ってもメインストーリーに影響しないのかも知れませんが。

ライガーは連日の敗北。まぁ、今の時代の主役に負けるのが彼の本望だったのかも知れませんが。佐野も引退を発表して、同期二人が共にマットを去ることになりました。良く此処まで頑張ったと言うべきでしょう。

2020年の新しい顔がヘヴィー級にいないのが物足りない要因の一つでしょうか。KENTAですか? そうするとバレットクラブはいずれジェイ・ホワイトと内紛が起きるということでしょうか?

99.9%シーズン2を見る

お正月の一挙放送です。

再見になりますが、やはり面白かったです。

まずトリックが良いですね。トリック監修は、「トリック(仲間ちゃん)」の蒔田さんで、さすがです。

次にストーリーも良いです。シリーズ全体を通じての裁判官グループとの対決が非常に見応えがあります。特にラスボスである鶴瓶は、その独特の存在感が圧倒的です。

木村文乃も可愛いだけでなく、いろいろと襞のあるキャラクターを演じていて凄く良かったです。

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これはDVDボックスを買っても良いくらいかなと思ったりしています。

眉村卓追悼:〇深夜放送のハプニングを読む

秋元文庫です。黄色い背表紙の、今で言うライトノベル系の叢書。昔は良く学級図書とかで見かけたものですが、いつの間にかなくなりました。秋元文庫を専門に扱ったサイトがあったそうなのですが、サービス終了で見られなくなっています。

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眉村先生は秋元文庫にかなりの冊数を提供していて、同文庫のSFの流れを牽引しました。

本書ですが、二本の中編から成っています。二本合わせても220ページしかありませんので、すぐに読み終わってしまいます。

表題作は、深夜放送のパーソナリティを務めるイラストレーターが、番組の投書や他の曜日の担当者のちょっとしたハプニングに巻き込まれるストーリーです。特に後者のミクロネシアでもらった呪いの仮面はちょっと怖い話しですが、特にストーリー的に発展せずにさらりと終わってしまいます。眉村先生自身もラジオパーソナリティーをされていたことがあるので、ラジオ局の描写はお手の物です。

凝った世界設定も、波乱のストーリーもないけれども、それでもぐいぐいと読ませる手腕はさすがです。

もう一本の「やみからの誘惑」は、中学生の主人公が新任の妖しい美人教師に新設部活に誘われる話です。実は彼女はミュータントで、その組織からミュータントの資質を持つ若者を集めるために教師になったと言うのです。

こちらはいかにも眉村ジュブナイルの神髄です。しかし、あまりに寸が短すぎ、展開が大きく発展しない内に収束してしまうのが残念です。

やっぱり眉村ジュブナイルは素晴らしいなと思うのですが、どれを読んでも同じような話しと言えば、そう言えなくもない気がします。

と言うことで、次は長年の懸案のままになっている「不定エスパー」をこの機会に読んでみるかどうか思案中です。

いや、こういう機会だからこそ大作「消滅の光輪」を読んだものでしょうか。

1・4東京ドーム決戦の感想

中継で見ました。

オカダ対井伏は、非常に良かったと思います。井伏が、中邑を思わせる殺伐系のファイトぶりを見せ、それに対してオカダも最後はこれでもかというレインメーカーの連発で井伏を完全にマットに沈めました。

井伏待望論も十分に盛り上がったかに思っていましたが、ここでも勝たせてもらえないとなると新日本で本当に戴冠させてもらえるのかどうか少し疑問に思い始めました。

高橋ヒロムの復帰劇の流れからして、王座復帰は間違いないだろうと思っていました。が、そういうファンの期待を敢えて裏切るストーリーも近年は良く見るので最後までどきどきしながら見ました。タイムボムで勝てなかった時には、これは?と思いましたが、最後はえげつないタイムボム2で快勝。さて、次なる挑戦者は? とりあえずリマッチ?

ライガーがついに引退です。思えば、クシダに挑戦する時に「獣神サンダーライガー最終章」を口にしたので、挑戦失敗したら引退するものと思ったのが既に数年前。良くここまでやってきたものです。年末の鈴木みのる戦がとても良かったので、それに比べると4日の8人タッグマッチは同窓会モードで和気藹々と言った感じでした。本当に久しぶりに藤波の姿を新日本マットで見ました。佐野も個人的にはいつ以来だか思い出せないほどです。現役バリバリの田口がライガーをやっつけてしまうのは、どちらにもちょっと気の毒な気がしました。

新春お好み対局を見る

台湾の黒嘉嘉七段と藤沢里奈の対局を、井山二冠と謝六段で解説するという豪華企画。

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黒七段の碁を見るのは初めてでしたが、日本のトップ女流棋士と違って、いわゆる「明るい碁」タイプなのですね。形勢判断に明るく、無理な手段を追わない棋風と感じました。

中盤辺りでは黒番の黒七段が打ちやすいかなと思いましたが、上辺からの石を追及され左辺に踏み込まれた辺りで大変な碁にした感じ。大ヨセに入った場面で明らかに持ち込みになる手を打ってしまった所が決着だったかなと思います。それでも細かいので作るかと思いましたが、ヨセで投げました。

小ヨセに入った所で、それほど決定的とは思えない着手に対して投げたので、新春お好み碁としては判りにくい結末だったかも知れません。解説が精密に計算してくれると良かったのですが、井山二冠が細かい形勢判断は苦手と言って避けてしまったので投げた理由が見えにくくなってしまいました。

派手なチャンバラもなく、その意味ではお好み碁としては渋すぎるかと思いましたが、個人的には楽しく見られました。黒七段は、対局中の集中している顔の方が綺麗だと思います。インタビューでにこやかに笑っていると、少しケロヨンに寄るでしょうか。

×なぜ天国から呼び戻すのか?を読む

クリフォードDシマックです。

ハヤカワの銀背。なぜか文庫化されませんでした。

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読んでみた感想としては、リーダビリティが悪目なので、まぁ文庫化されなくても仕方がなかったのかなと思いました。

シマックと言う人は、ウィスコンシンのほのぼのとした原風景を描かせると天下一品です。その一方で、代表作である「都市」に見られるように、人間の物質文明に対して非常に冷徹な視線を向けている節もあります。

本書は後者の系列で、一種のディストピア小説です。

ディストピアSFと言うと、自由が奪われた社会とか、貧困が蔓延する世界とかを思い浮かべます。ところが、シマックの描くディストピアはそうしたステレオタイプではありません。

近未来の世界では、「永遠の生命」に向けて邁進しているのです。それのどこがディストピアなのかが難しい。

「永遠の生命」を目指すために、人々は病気になったら治療法が出来るまで冷凍睡眠することを選んだのです。高額の冷凍睡眠権利を得るために、人々は若い頃から爪に火を点すような暮らしをするようになり、多くの文化や娯楽は贅沢として排除されました。永遠の命が得られる前提に立って、事故で命を落とさないように冒険やスポーツは全く行われなくなりました。

そうした社会において、冷凍睡眠中に次の冷凍睡眠に向けた資産を形成するために、長期資産の運用が尊ばれ株式ばかりか切手やコイン、美術品や骨董品を冷凍睡眠する人に売りつける悪徳商人が横行しています。

また、冷凍睡眠に入った人々が一斉に目覚めると人口爆発が起き、その結果として地球が満員電車のようになるリスクも議論されています。

とまぁ、随分と毛色の変わったディストピアを思いついたものです。

主人公は、この社会で政府よりも強力な権力を持つ「永遠センター」の有力者なのですが、ひょんなことからセンターの陰謀を知ってしまい追放されてしまいます。追放された彼は世界を彷徨した末に、人口爆発問題をタイムスリップで解決しようとしていた数学者の女性と出会います。彼女から聞かされたタイムスリップ計画頓挫の真相とは‥。

というお話しです。

ある意味で、とてもシマックらしい作品です。出来が悪いとは言えないのですが、読みにくいこと夥しいので×にしました。

臨時千葉会:ボルカルスを対戦プレイする

www.makuake.com

こちらもDRAGOONさんにインストしてもらって対戦してきました。

寡聞にして知らなかったのですが、「シン・ゴジラ」のボードゲームなのですね。ただ、版権がないのか明確にはそうと謳ってはいません。

怪獣側が一人、人類側はマルチの場合には多人数協力でプレイします。

怪獣側は、踏みつぶす、溶岩流を噴くなどして被害者を出したり街を炎上させることで得点を獲得します。

人類側は、住民を避難させる、火災を消火する、怪獣退治法の冷凍弾を開発した上で命中させるなどして得点を獲得します。

それぞれの得点トラックを完了した時点でサドンデス。どちらも勝たなければ、残りトラック数が少ない側が勝利です。

地図はポイントトゥポイントで都下を描いています。最初に上陸した蒲田や、最初の決戦場となった武蔵小杉はありません(笑)。

今回は人類側をプレイさせてもらいましたが、できることが多くて焦点を絞れないプレイを前半はしてしまって敗北しました。消防庁自衛隊の増援と移動、人民の移動と避難、怪獣に対する研究、予算の確保など、いろいろとやれることが多くて、どれが有効なのか見えにくいのです。

プレイした後の感想戦としては、冷凍弾の開発を最優先し、自衛隊コマで怪獣を包囲して冷凍弾を撃ち込み、そのために必要な予算を適切に補充していくのが、どうやら最短距離と感じました。消火したり避難したりする暇は、あまりないようです。ただし、要人を避難させると、予算規模が大きくなるので、これは必要。冷凍弾が高価に過ぎるのです(笑)

人類側は役割が違っていて、今回は内閣官房長官と研究者でしたので上記の結論となりましたが、役割カードの組合せによっては別の勝ち筋が最短かも知れません。その勝ち筋を多人数協力で立案して実行する所が本ゲームの最大の特徴でしょうか。この役割配分があるので、一定のリプレイアビリティがあると感じました。

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