スナイパーバグハンターをソロプレイする2

と言うことで、引き続きシナリオ「モッピングアップ」です。

ただし、半分の規模でプレイしました。

バグ側はプレデターのみ、人類側はマリーンのみです。

マップも2枚だけにしました。

今回はマリーンは強力な火器を持っています。しかし、使い方が間違っていました。ドアの向こうに待つバグに対して、ドアを開けて部屋の中に入って停止、その次に射撃しようとしたのです。違いますね。ドアの隣に立っていればドアは開いたままにできるので、そこで停止してドア越しに撃つのがスナイパーシステムでは正解。なんならドアのコーナーから顔だけ出して撃つこともできます。それがこのゲームの常法なのに、それすらも忘れています。で、部屋に入って接敵すると、いきなりスナップアタックを持つバグに先制攻撃され、さらに敵のターンで攻撃され、いやこれでは堪りません。

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さらに、今回のプレデターは、最初の能力カード4枚に2枚のエクストラパワーが入っていて、追加で引いた中に1枚入っていて、合計7枚という稀に見る凶悪モンスターでした。

人間に卵を産み付け、やられても再生し、硬い殻を持ち、反射的に隣接してきた敵に攻撃でき、本当に困ったら変身(能力カードの総取り換え)ができるという訳の判らない程の凶悪モンスターでした。まぁ、ちゃんとした戦術を取ったとしても、なかなか勝てそうもない相手ではありました。

スナイパーバグハンターをソロプレイする

いつ以来になるでしょうか。

もしかしたら今世紀に入ってからは初めてかも知れません。

あまりに久しぶりなので、シリーズルールを読んでも、ところどころ判らないことがあって閉口しました。バグハンター特別ルールでは、さらにそれが輪を掛けました。そんなこともあって、最初のシナリオ、「コンタクト」をやってみました。

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コンタクトは、バグ(エイリアン)との最初の遭遇です。

舞台としては宇宙船内と、植民惑星が選べます。宇宙船内は、あまりにベタなので、コロニー惑星を選んでみました。

登場するエイリアンは2体。特殊能力はランダムですが、今回は高速(移動能力50%アップ)で、毒を持っていて、硬い殻を持っていて、空気呼吸を必要としません。まぁ、コロニー惑星では空気呼吸の問題はあまり関係ないのですが。

コロニストの方はネットが標準装備で、とりあえずエイリアンの凶悪さを理解しておらず捕獲を試みます。

ネットは白兵戦兵器なので、隣接しないと使えません。攻撃しても、なかなか上手く捕獲できません。

エイリアン側も白兵戦しか攻撃方法がないので、射撃と言う概念がない世界になってしまい、極めて地味でした。これはちょっと練習にしても失敗です。結局、互いに隣接してネットと、パンチで応酬するという展開に。

コロニスト側は一匹を捕獲しましたが、スコードリーダー、アシスタントリーダーを殴り倒されてしまって判定負けでした。

やはり、いくらなんでも銃火器が出てこないと、ちょっとあれな感じです。

NHK杯囲碁トーナメント決勝

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長丁場のNHK杯も決勝まで来ました。

昨年に続いて井山棋聖対一力九段です。

解説は山下九段。

前週の解説が羽根碁聖でしたので、平成四天王も決勝に出られずに解説者に回ってしまっています。時代の移り変わりを感じます。

二人の解説を比較すると、羽根碁聖の方が柔らかくて理解しやすい解説だったと思います。そういう意味では二人の担当は逆の方が良かったかも知れません。まぁ、対局場所の兼ね合いもあるので、入れ替えは難しいのかなとも思いますが。

井山棋聖の碁を2週連続で見ましたが、改めて厳しい手段を選び、序盤からわずかの隙を逃さずリードを奪い圧力を掛ける強さを感じました。最強の手段を躊躇しないというのは、特に早碁では難しいと思うのですが、そこが強さの要因なのでしょう。

一力九段も同じような強さを持っていると思うのですが、少しの読みの力の差が少しのアウトプットの差に繋がり、それがこのレベルでは意外に深手になるのだと思いました。プロの碁とは恐ろしいものです。

今年は井山棋聖がリベンジを果たしました。

○無形の力を読む

 

野村克也追悼、第3弾。

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日経新聞の「わたしの履歴書」です。

連載当時に日経新聞を取っていたので毎朝たのしく読みました。

改めて読んでも面白さに変わりありません。

他の野村書籍と違って、野球論、監督論を掘り下げるのではなく、あくまで履歴書として自分の人生を語っています。

そうすると、どういう節目で野村監督というものが完成されていったかが良く見えて、他書籍と組み合わせて読むことで理解が深まるように思いました。

楽天監督就任で終わってしまうので、もう少し書き足した増補新版があっても良かったかなという気がしますが、ないものねだりでしょうか。

ゲームジャーナル74号を入手する

失念していて漏れていました。

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今回は、現代海戦三国志です。

日中韓の三国による現代海戦です。コマンドマガジンで出た「アジアンフリート」と被っている気もしますが、あれが出たのが2007年の夏ですから新しく出す意義はあるでしょう。

冒頭のゲーム連動記事には、「ちゃんとプレイできる国産ゲームとしては史上初かもしれない」との記述が見えます。「アジアンフリート」って、ちゃんとプレイできなかったんでしょうか???

他にも「竹島ショウダウン」とか、「尖閣ショウダウン」もありましたが、そこらへんみんなプレイ不能ゲーム???

まぁ、どれもやってみようとしたことがないのでコメントは差し控えますが。

それでも補足情報としてBGGを見てみると、オールタイムプレイ数は、

アジアンフリート:9

竹島SD:ゲーム登録自体がなし?

尖閣SD:0

うーん、コマンド本誌の付録ゲームでありながら、オールタイムプレイがゼロとなると、確かにプレイに難ありと言われるのは止むないかも知れません。

ショウダウン系は、そもそもが元ネタの「フォークランドショウダウン」が評判が良くなかったので、なかなかプレイしようという話しにならなかったのかなとは思いますが。それよりVGの和訳付きで流れたフリートシリーズの方が手を付けやすかったのでしょうか。

 

☆都市を読む

シマック再読シリーズ、その2です。

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シマックの代表作であり、筆者が中学時代にSFを読み始めた頃には、SFファンの必読書のように言われていました。スタージョンの「人間以上」とか、チャペックの「山椒魚戦争」とか、ステープルトンの「オッドジョン」あたりと同じヴェクトルで括られていた記憶があります。

簡単に言えば、遠い遠い未来に人類が消えた地球で、文明を維持している犬たちが夜ごとの伝承として人間がいた時代のことを語り継いでいます。その伝承を研究して一冊の成書に纏めたものだという設定です。

リーダビリティは良くありません。

途中からは人間が出てこなくなってしまいますし、人間に対する批判的な視点が透徹しています。時代がどんどんスキップしていくので登場人物の連続性はなく、物語として間に何が起こったのかは行間を読み取るようになっています。すごくハードルが高い本です。

それでも国際幻想文学賞受賞は伊達ではありません。

エピソード1が「都市」で、自家用ジェットの普及で距離が克服されて都市に集まって暮らす文明が崩壊する様子を描いています。

エピソード2は人類が太陽系に拡散した時代ですが、意外なことに都市で暮らしていた人類は広場恐怖症を発症して晩年になると外出できなくなってしまうものが続出します。主人公は他惑星の原住民の脳出術のために出発しようとしてできずに死なせてしまいます。

エピソード3はミュータントが登場する時代です。広い地球に分散して済む人々を調査する人口調査員の視点で、優位な能力を持ち既存人類に対して冷徹な態度で臨むミュータントと出会います。

エピソード4から5は木星探査の話しです。そこでは人類は逆テラフォーミングして違う生命形態に変換されて探検に出ます。そして、何人送り込んでも誰も帰ってきません。理由は変換されて暮らす木星がパラダイスだからです。遥かに長命で、広大な大地が待っており、それを人々に知らせるべきかどうかで関係者は苦悩します。しかし、最終的に多くの人間は木星人になる道を選びます。そして、主人公は犬を改造して犬に言語を与え、その手になるべき補助ロボットたちを残していきます。

エピソード6は、そんな時代にも僅かに地球に残った人間が、次の時代に誰も引き継がれないことを知りつつ様々な研究に打ち込む様子です。作者は、この研究を「道楽」というエピソードタイトルで呼びます。その通りなのですが、あまりにも苛烈な評価ではあります。

エピソード7は、犬たちが地球を支配する時代です。そんな時代に、人類は原始人化して平和に暮らしています。ところが、その一人が、またしても弓矢を発明しています。かつての人類の歴史を記憶しているロボットは、再び愚行の輪が開かれたことに絶望します。

エピソード8は、犬たちの文明が他の生き物の命を奪うことを禁止し、その結果、生物数爆発が起きてしまった時代です。犬たちはこれを解決するために連続した異次元への移住分散を実施しました。

風景こそ人口爆発が解消してからは牧歌的なのですが、それにも関わらず現代文明への極めて辛口の批判が随所にあふれており、読書感は非常に深刻です。今回、40年ぶりに読みましたが、三回目があるかどうかは自信がありません。

シマック再読と言うと、後は「小鬼の居留地」か「人狼原理」でしょうか。そこまで無理して読まなくても良いかなという気もします。

新刊がいろいろ溜まってきたので、そちらに移動予定です。

相棒:最終回スペシャルを見る

特に見る習慣はないのですが、バラエティで芦名星が出ますと言っていたので。

正直に言って、寸の長さを持てあましている印象で、少し眠かったです。

今回のメインはディープフェイク。ディープラーニングフェイクニュースを併せたような話しで、捏造であることが現存の技術では認識できない出来栄えの良すぎる映像証拠です。

それを作る技術を持っている特任准教授役が坂井真紀。その坂井真紀のスポンサーで愛人でありながら浮気性な男が村上新伍。坂井が村上の浮気を許せず刺殺してしまったのがメインの殺人事件です。

ところが、この殺人事件に先立って村上とのベッドシーンを撮影されていたのを見つかったのが内閣調査室のヤリ手の遠山景織子。彼女はベッドシーンが自分だと認めますが、殺人事件については鉄板のアリバイがあります。

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殺人事件の捜査を進める捜査一課ですが、内閣調査室が出てきたので二の足を踏み、特命班を矢面に立たせて自分たちは消極的な捜査しかしません。

結局、判ってきたのは、問題のベッドシーン映像はディープフェイクであり、にも関わらず遠山がベッドシーンを認めたのはディープフェイク技術の存在を知られたくなかったからだということです。なぜ知られたくないのかと言えば、ディープフェイク技術をスポンサーしているのは実は他ならぬ内閣調査室だからだというのです。

こうやって整理して書いてみると、旬な題材ですし、凝った脚本です。実は傑作だったのではないかという気がしてきました(笑)

遠山景織子を久しぶりに見ましたが、良い感じに齢をとった気がします。松井玲奈ちゃんが齢をとったらこんな感じになるかもと思いました。劇場版・高校教師の時には大根だなぁと思ったものですが。古い話ですが彼女の作品では「恋愛結婚の法則」が好きでした。

芦名星は、問題の動画の売り込みを受けて報道する週刊誌の記者として登場。まぁまぁ良い感じですが出番が少なくて物足りませんでした。