6月の課題

例によって課題消化から。
ステルス&シー
このエントリー書くために頑張って昨日やりました(苦笑)。
まぁ、そのための課題設定なので。
ジェノヴァヴェネツィア戦争
独立したゲームではなく、自作追加シナリオと言うべきですが、ともかく資料勉強、追加マーカー自作、ソロプレイと順調にやりました。追加マーカーが薄くてカップの中で判ってしまうので、ステルスアンドシーの予備白色カウンターを使って再度製作予定です。
課題
1:プーチン南へ
ついに首位浮上!
これはこれで旬だと思うので、いよいよやります。
2:1813:ナポレオンの業
こちらも対戦日の調整中。土浦を断念して松戸でやることになりそうです。
3:1815
SHAKOSの話題の3人ゲーム。
1813が片付いたら、今度はこれの相談でしょうか。

4:プーチン東へ
南へが片付いたら、今度はこれの相談でしょうか。
5:火星の大元帥カーター
これこそ正しく懸案。
まず四半世紀ぶりにソロで動かしてみて‥。

3,4,5は、いずれも鬼が笑う話しです・・(↑^ー^*↑)フフ♪

バイステルスアンドシーをソロプレイする

ようやく辿り着きました。ジブラルタル港。
ルール20ページは、ソロプレイゲームにしては分量が多いです。それほど難しいシステムでもないのに、どうしてこんなになるのだろうと思いますが、主として種類の多いアクションの説明が長いのです。似たような解決方法なのでサブルーチン化すると大幅に圧縮できそうな感じはしますが、そういう努力をルールエディターがしていないのですね。圧縮にはデメリットもありますから、一概に「書き方が悪い」とも言えないと思いますが。
セットアップは面倒です。特に大量にある英軍駆逐艦に名前が入っていて、きちんとネームシップを選択する必要があるからです。艦名をもっと大きく書いてくれれば良いのに。
セットアップ終了後に、初期故障チェックを実施します。その後は、故障チェック、アクション実行、港湾防御システムのレスポンスを12ターンに渡って繰り返します。
DVGらしいシステマティックな作りになっています。
特に港湾防御システムは、サーチライトによる発見チェック、警備艇のレスポンス、移動、攻撃と連携して作用するようになっています。こういうデザインは整理されていて頭の良さそうな感じがするので、わざわざルールを圧縮しないで書いているのも、意図あってのことなのかなと思います。
3チームで行動しますが、故障チェックでは1-3ダイスでチームを決定し故障カードを引きます。チェックするシステムと故障値が書いてあるのでスキルチェックします。
割と故障頻度が高くて思うようにアクション出来なくて辟易します。特に弾頭の故障が頻繁です。まぁ、2アクション(全アクション)を使って修理すれば必ず直せるので、これでゲームバランスが致命的に悪いとは言えませんが。
今回はミッション1のジブラルタルへと行きましたが、残念ながら潜水服故障による水死が相次いで全滅してしまいました。

潜水服故障は弾頭故障と違って発生すると水死してしまうので修理の機会もありません。まぁ、でもそういうものかと思いますが。
それにしてもイタリアの潜水服の信頼性低すぎと思いました。
近日再挑戦の予定。

ターザン後藤亡くなる

プロレスラーの訃報を聞くのは久しぶりです。
自分の日記を検索したら、20年9月のジャイアントキマイラ以来でした。

ターザン後藤は、大相撲→全日本プロレスアメリカ修行と順調にキャリアアップしながら、何故か馬場から一向に帰国指令が出ないまま放置されました。
同じ全日本の大仁田がFMWを立ち上げるに当って声を掛けた所、帰国して大仁田の最初のライヴァルとなりました。今回の訃報にあたっても弔問者、追悼記事などはFMWメンバーがずらりと並びました。全日本の人ではなく、FMWの人なのだったなと改めて痛感させられました。
ただ、そのFMWを大仁田の引退試合の相手に決まっていながら直前に離脱したことで一気に評判を落としてしまいました。後に後藤が辞めたのではなく、FMW側が辞めさせたに近いという話しが流れてきて人物としての評価は復権しましたが。
最後を迎えるにあたって、けんか別れしたと思われていたFMWが、一番、後藤を慕っていたことが判って、「なんだ、それならもっとお互いにやりようがあっただろうに」と思うのは筆者だけではないでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
不安になったので、近況を聞かない人について検索してみました。
アントニオ猪木:79才:闘病中
ネイルグアイ(新日版スーパーデストロイヤー):79才:交通事故で歩行障害も健在

タイガージェットシン:78才
スーパースタービリーグラハム:78才
サージェントスローター:73才
リックフレアー:73才:本年7月に最終(?)引退試合の予定
スタンハンセン:72才
ボブバックランド:72才
ハルクホーガン:68才
そうか、状態的にも順番的にも猪木さんが次でしょうかね。実はその上にドリー(81才)というのも居るのですが。

仮装巡洋艦バシリスクを読む

表題作です。

SFマガジン1982年12月号掲載。

当時はSFマガジンをちゃんと全部読んでいました。

巻末だったかと思いますが、ちょっと読みにくかった記憶があります。

航空宇宙軍、外宇宙艦隊哨戒艇グルカ107です。

搭乗員は入れ替わっていて、観測員の大崎一曹が視点人物です。他にダツ三曹、チョードリ少尉。

シリウス星系で哨戒任務に当たっていると、太陽系方向から飛来する幽霊船と遭遇します。その艦名は、ご存知バシリスク。しかし、理屈からすると太陽系を離脱してから150年でシリウスまで来たことになり、観測されている速度からすれば3000年は掛かるはずなのと矛盾します。

速度を同調させて船殻に穿孔して内部調査することになります。

すると、バシリスクが太陽系離脱後にどうなったかの日記が発見されます。

艦に最後の一人となったニルス・ヘルナー中佐の日記によると、ほかの乗員は彼にリソースを残すために自発的に退去していき、彼だけが残ったのだそうです。そして、太陽系辺縁を流れる超光速流束へと接近するに連れ観測される艦速度が急激に増大していくことが記録されています。それによって同艦はシリウスへと光速を越える速度で漂流してきたのです。

画像はドイツの仮装巡洋艦トールです。

トールは二度出撃したそうですが、バシリスクは日記によるとなんと12回も出撃したそうです。強運の仮装巡洋艦だったのです。

襲撃艦ヴァルキリーを読む

仮装巡洋艦バシリスク」再開です。

哨戒艇グルカ107に搭乗して二度目のプロクシマ訪問直前のジェローム・ダツ中佐は、航路上に未確認の大型艦を確認しコールドスリープ中の他の乗員の覚醒を指示します。

しかし指示が完了するよりも前に先導艦が撃破され、プロクシマ艦隊司令官カミンスキイ中将から「非合法組織ヴァルハラが襲撃艦ヴァルキリーをもって脅迫してきた」旨の暗号信が入ります。

隊司令部は政治犯釈放の要求を吞むことにしたのですが、ヴァルキリーはそんなことは無視して攻撃を実施します。

ヴァルキリーの戦略的判断としては、プロクシマ宙域で自身の武力優位が崩れることは認められないと判断したのではないか‥とダツは推測しますが。ヴァルキリーは説明したりはしません。

 

そのほかの登場人物

ロドリゲス少佐:グルカの通信員

ヘレン:グルカの航法システム(AI)

☆三体Ⅲ 死神永生を読む

だいぶ出遅れましたが、無事に読み終わりました。

かなり凄かったです。

ⅠよりもⅡ、ⅡよりもⅢが良かったと思います。

三体艦隊にスパイを送り込む階梯計画から始まります。ペイロードの関係で、人間一人を送り込めず、脳髄だけ送り込むことに。その候補者として選ばれた雲天明

彼の憧れの人である程心は、面壁計画の一つである抑止理論に基づく三体星系と地球の座標を全宇宙へ送信するボタンを押す権利を持つソードホルダー候補に。天明は彼女に星を一つプレゼントしますが、その思いは彼女に伝わるのか?

一方、三体陣営は抑止を阻止した上での侵攻のチャンスを徹底的に追求し、程心が権限を引き継ぐ瞬間に強襲を仕掛けてきます。

ここら辺が上巻のクライマックスです。

物語はさらに続き、冷凍冬眠した程心が新たな時代に目覚めます。その結果、彼女は三体星系がフォトイド攻撃により壊滅したことを知ります。

さて、これで地球は生き残れるようになったのか?

答えはNOで、先進文明の物理法則攻撃により地球も終末を迎えることになります。

 

その攻撃の場面を引用しましょう。

下巻 p243

>歌いながら、歌い手は力場触髭で双対箔をつかみ、太陽弾きに向かって無造作に投げた。

このたった一行で太陽系は三次元から二次元へと縮退して滅び去ることになってしまったのです。

本書を読むと、核抑止力と言うのが幻想でしかないということが良く判ります。

あなたが核ボタンを押す気まんまんだとするなら、なぜ「相手は押さないはずだ」などと思えるのでしょう。結論を言えば、最強兵器を持った文明同士の対峙は、両者滅亡以外の結末を迎えることは非常に難しいと考えざるを得ません。

オバマ大統領は本書を絶賛したそうですが、プーチン大統領と、習近平国家主席にも是非とも読んでもらいたいものです。

ナイトメア・アリーを見る

映画の日に映画のはしごです。

シンウルトラマンをIMAXで見てから電車で二駅移動して、単館上映系ミニシアターで見ました。

左はヒロインのルーニー・マーラです。「サイドエフェクト」以来になります。

右は主人公のブラッドリー・クーパーです。

話しは見世物一座から始まります。

たまたま通りかかって入った見世物小屋で、折から夕立が来るというのでテントの撤収に人手がいるからとアルバイトで雇われた主人公。そのまま居ついてしまい、一座にいる透視術の父娘と仲良くなります。この父親からコールドリーディングと、暗号コードについて勉強させてもらい、自分の方が上手くやれると思い、娘を口説いて二人で一座を出てショーをやろうと誘います。

折から父親が病気で亡くなり、これを良い機会と二人で脱出して透視術のショーを始め一定の成功を収めます。ここで辞めておけばよいものをと思いますが、それではストーリーになりません。

ショーで知り合った有力者を会いたいという故人の霊と合わせることで大金をせしめるという詐欺に手を出してしまいます。

ある晩のショーで透視術のカラクリを次々に言い当てる冷徹な美女と出会います。彼女は実は有力者ご用達の精神分析医なのです。彼女と組んで最後の大仕事をすることにしますが、実は利用しているつもりが利用されてしまいます。

見世物小屋からずっと一緒にやってきた恋人を捨てて美人精神分析医と関係を持ってしまいますが、上述のように利用されてしまい、身を滅ぼしてしまいます。

そして最後には流れの一座に、いわゆるフリークス(偽物)として雇われて物語は輪廻して終わります。

ナイトメア・アリーとは、飲んだくれが正体不明で倒れているような裏小路のことです。どちらかと言えば、アレイと表記してもらった方が判りよいでしょうか。

見世物小屋の支配人が、ギーク仕入れ場所としてナイトメア・アリーを紹介していて、たいていの人間は断るがアル中ならアルコールを出してやり、「繋ぎの仕事だと強調することが大事だ」と教えてくれます。「それでも仕事は仕事だ」と言えば、大抵のものは引き受ける‥と。

最後の場面では、主人公は正にこの手口通りに勧誘されます。そして、「これが宿命ってやつなんだな」と苦笑いして引き受けます。