茨城会:タイガー&ドラゴンを対戦プレイする

 アイアンフィスト作戦で惨敗して日中戦争が起こらなくなってしまったので(?)、SYUさんにインストしてもらって、にしさん、筆者、SYUさん、けんけんさんの4人でタイガー&ドラゴンを数回プレイしました。

 麻雀パイのような牌を使ってプレイする、変形トリックテイキングです。

 ランダムに決めた起家が一枚を打ち出します。下家は同じ数字があれば、受けて出すことができ、受けた場合には今度は自分が打ち出します。

 牌は、1から8までの数字がその数字の枚数ずつ存在します。

 したがって、1は1枚しかありませんから、打ち出せばペアリングされることはありません。誰も受けずに一周回って戻った場合には、打ち出したプレイヤーは自分の手札から一枚を場に埋めることができ、これは上がった場合に1点のボーナスになります。その上で新たな牌を打ち出します。

 ですから、ペアリングされない牌を多数持っていれば、一気に押し切ることもできます。この辺りの感触がトリックテイキングゲームに似ています。

 これだけでは妙味がないので、全ての奇数の役目を果たすドラゴンと、全ての偶数の役目を果たすタイガーが一枚ずつあります。これがどういうタイミングで出てくるかによってゲームの綾が生まれています。

 また、牌の強さがプレイの進行に従って変化していくのが面白い。

 たとえば、3はもともと強めですが、誰かが打って受けると2枚が場からなくなり、残った3は「1」と同じく受けられることのないフィニッシャーになるのです。同じことは他の牌にも言えて、最弱と見える8でさえ、エスタってしまえばだれも受けられないものになります。

 あと、実際にプレイするとすぐに判るのですが、押しきれずに最後の1枚を残して他の人にリードが移ってしまうと、今度は誰かに同じ牌を打ってもらわないと上がれなくなります。ですので、こういう時には最弱の8のような打ってもらいやすい牌で待つのが良いということになり、牌の有用性が逆転します。

 なかなか文章では伝わりにくいのですが、やってみると難しくないルールで、難しい判断をさせられる非常に良いアブストラクトゲームだと思いました。

 SYUさん、ありがとうございました。

 対戦時に写真を撮らなかったのでBGGから転載しておきます。こんなコンポです。

茨城会:ASLSK:アイアンフィストを対戦プレイする

 2月に急病によりバラシになったアイアンフィストをついに対戦しました。

 小生が先に会場入りしたので先にセットアップする日本軍を担当しました。

 日本軍には92式重装甲車が2両あります。

 これと中機関銃を見通しの良い交差点に配置して、中距離で侵入してくる中国軍を防御射撃する意図です。

 CEカウンターが不足しているので、laborカウンターで表示しています。

 急速歩で一気に接近してくる中国エリート部隊。

 重装甲車1両が麻痺し、中機関銃が故障するなど、日本軍は序盤から劣勢に立たされます。

 さらに重装甲車のCMGが故障して窮地に陥りますが、これは修理できました。しかし、中国軍の波状攻撃に会ってFPFを実施して失敗し麻痺から、さらに帰還に。この状態で突撃されて破壊されてしまいました。

 写真がないのですが、写っていない左翼では歩兵戦闘で突撃され、向こうが突撃してきたのに向こうの待ち伏せになってしまって全滅してしまいます。

 勝利条件建物を包囲するように侵攻してくる好調の中国軍。

 止むを得ず生存者を勝利条件建物に集結させる命令を下しますが、その集結行程で逆に防御射撃を受けて思うようになりません。

 最後までプレイして完敗でした。

千葉会:チャコ戦争を対戦プレイする

 実現しましたチャコ戦争。

 相手はバトルオブブリテンラテンアメリカテーマの盟友、WILANDORさんです。

 第1ターンからボリビア軍(WILANDOR)が強制攻撃を引いてしまい、無理筋でボケロン南方を攻撃してきます。

 ここではボリビア軍は善戦(出目6)して、1/1と痛み分けになります。

 さらにトレド要塞も攻撃してきましたが、これはさすがに3/0で大量出血。

 パラグアイ側は、パラグアイ河をラヴェロへ向けて迂回移動。しかし、これはボリビア軍に対応されて頓挫しました。

 第2ターンにパラグアイ軍は、フロリダの東の要塞に波状攻撃を実施します。二度目の攻撃で1/Rを達成して敵を後退させて要塞を奪取。

 第3ターンにフロリダ要塞を3/3で奪取しましたが、自軍の損害3はかなり痛かったです。

 第4ターンに2VPのARCE要塞を攻撃するも、1回目は3/0と大失敗。2回目でなんとか1/Rを達成して奪取に成功。

 第5ターン終了までプレイして、ここで中間判定ですが2VPしかない(5VPならサドンデス勝利)ので続行。

 しかし、攻撃側の出血を強いるCRTと、全軍の消耗を反映した消耗ルールの相互作用で最終ターンまでプレイしてもとても9VPを達成できるとは思えず、投了しました。

BANZAIマガジン#17を入手する

 なんと、ジム・ゾルダックです。第57装甲軍団。おー、カウンターアタックから久しぶりの日本語版。

 思えばシリーズ第1作の「第48装甲軍団の死闘」を提督さんとプレイしたのは、2010年だそうです(本ブログ調べ)。ybsさんと対戦したのは記憶に新しい去年のことです。

 今度は57装甲軍団ですか。とやかく言うより、まずやってみるのでしょうか。

我らが松井玲奈、ついに大河ドラマに初出演

 おー、とうとう。

 家康の側室と言うかお手付きのお万の方です。

 割と史実に正しい脚本になっていて正室の築山殿の抗議を受け、自ら後ろ手に縛られて木に繋がれて好きに折檻してくださいませと。

 うーん、正妻が架純ちゃんで愛人が玲奈ちゃんとは、なんと羨ましいことか。

 強いて言うならば正妻と愛人は逆の方が理想形でしょうか。家を守る正妻は頭の良いしっかり者、愛人は癒し系。

☆5つの標的を読む

 山田正紀です。

 一連のゲームノヴェルものの最後になります。

 巻頭は「地下鉄ゲーム」。

 現金強奪に挑むことにしたカップルが地下鉄線路内に逃げ込んで、鉄道マニアの刑事課長と知的闘争をするゲームです。

 千代田線と有楽町線を結ぶ国会議事堂付近の脇線が登場します。と言うと、「交渉人・真下正義」を思い出しますが、そのものずばりの線路です。桜田門の真下で警察を出し抜くというのがインパクトあるのか、ここでも登場。

 地下鉄に乗ってデートしていたというカップルと、鉄道マニアの刑事課長のどちらの知識と知恵が勝利するか一気に読ませます。意外なことにカップルが逃げ切って終ります。

 「真夜中のビリヤード」

 孤独な青年が入り浸る場末のビリヤード場。そこに転がり込んでくる男と女。

 いかにも山田正紀的な造形です。

 「四十キロの死線」

 息子と折り合いの悪いやり手の経営者。息子の新会社出資を拒絶したら、なんと優秀なエンジニアである息子に愛車に仕掛け爆弾をセットされてしまいます。一度、時速40キロを越すと、次に40キロを下回った時に爆発するというのです。要は映画「スピード」です。

 運転しながら必死に知恵を巡らし、どういう仕組みで減速を検知するかを考え、爆弾を出し抜く方法を試みますが、どれも想定され対策されており次第に追い詰められていきます。

 しかし、最後には意表を突いた方法で息子を出し抜いて反撃に転じます。

 「ひびわれた海」

 首都圏直下型大地震の噂を意図的に流す大企業。そこに勤める女性が地震は本当に来るという投書を週刊誌にする所から始まり、本当に地震が起きて湾岸エリアが液状化する大惨事までです。

 「熱病」

 バブル全盛期。世界の名画を日本が投機的に買い漁っていた時代、それを政治献金に利用する企業と政治家。それを出し抜いて名画を盗もうとする数人の一匹狼(日本語が変)の若者たち。

 「地下鉄ゲーム」が群を抜いて面白いので、それだけ読めば良いのかも。次点は「四十キロの死線」。

 脇線の話しは、こちらが詳しいです。

https://trafficnews.jp/post/79262

神の手を見る

 近年絶好調の吉岡里帆主演の2時間サスペンス。

 となると、どうしても期待値が上がってしまってハードルが高くなり過ぎました。かなりガッカリする凡作でした。

 忘れられかけた児童誘拐事件を追うフリーライターに吉岡。それとは別に今の旬の話題として文学賞受賞作の盗作事件を書けと言う編集長(尾美)。この段階で2時間サスペンスのお約束で両者は交錯することが自明となります。

 吉岡の友人ジャーナリストで変死した高岡に市川由衣、盗作された未世出の作家に入山法子と並ぶのですが、どちらも魅力的でない。言ってしまえば、吉岡もあまり魅力的に映っていない。どうしてなのかと思いますが、やはりストーリー展開やセリフ回しに魅力がないかと思いました。

 まぁ、吉岡の今の格からすれば、二時間サスペンスはドサ周りなのかも知れませんが。

 脚本の山本むつみもヤキが回ったか。