ショートゲームレビュー:チェインソーウォリアー

bqsfgame2009-01-31

「チェインソーウォリアー」は、ゲームズワークショップ社を代表していたゲームの一つです。
ニューヨークのマンハッタンの一角に突如として異次元空間とのワープホールが開いてしまい、そこから溢れ出て来たゾンビーやミュータントに市の一画が支配されてしまったという設定です。これを放置したままにすると、さらに異世界の侵入が拡大しニューヨーク市は全滅してしまうので、ワープホールまで突入して、それを制御している悪の本体を撃破する使命を帯びてチェインソーウォリアーが突入します。
とは言え、その異世界の世界観からすると、放射線ダメージを与えるミュータントがいたりするので、どうもワープホールの向こう側は他ならない自分たちの世界の核戦争後の未来か、あるいは核戦争を回避できなかった並行世界なのではないかと思えます。
「チェインソーウォリアー」は、一人プレイ用ゲームで、1時間と言う制限時間内にミッションを達成できるかどうかを争います。
1ターンは30秒です。
1ターンは建物の1ロケーションを表すカードをめくり、そのイベントを解決することで終了します。
多くのイベントは、敵のゾンビーやミュータントとの遭遇です。これを可能なら射撃戦で、それに失敗したなら白兵戦で除去することを試みます。
プレイヤーの大きな制約は時間で、全部で1時間、つまり120ターンの範囲で任務を達成しなければなりません。
もう一つの制約は装備です。銃火器を1丁と、他に若干の白兵戦兵器や装備を持っていけますが、戦闘回数が非常に多いので銃火器の弾薬は途中で切れてしまいます。白兵戦が頼みの綱になり、自分の能力が高いので多くの場合は敵を切り倒して進むことができますが、それでも多くの戦闘を繰り返していればダメージを受けることも時にあります。そして、ダメージは蓄積して行き、いずれ致命的な事態へと至ります。
時間の制約に追われて無理に前進を繰り返し、それにより弾薬が切れ、負傷が積もり積もって最後には力尽きてしまう‥。これが一般的な「チェインソーウォリアー」のプレイ展開です。
難易度はかなり高めに設定されているようで、筆者は未だかつて一度としてクリアできたことがありません。
イベントカードには、トラップなどもあり、一旦消化したカードが山札に戻されたりする凶悪なものもあります。また、通常の方法では越えることのできない大亀裂に遭遇して、スタートからやり直しを強要されることすらあります。
逆に秘密の近道を見付けて、相当な枚数のカードをスキップできるようなものもあります。
運良く凶悪なイベントを近道でスキップしたりすることが重なれば、確かにクリアは不可能ではないと見えます。
このゲームは戦闘の連続で、武器は命綱なのですが、ゲームのクリアに当ってはトラップを解除する小道具や、近道を利用するためのロープなどの登攀道具が意外なほどに重要だったりします。
 そこらへんの理解が深まってくると、ゲーム開始時の装備品選びの基準も変わってきて、従来より奥まで前進できるようになってきます。
そして、貴方は今日もニューヨーク全市民の未来を背負って、敵に溢れる市街の一画へと突入していくのです。