明治維新をソロプレイする

bqsfgame2015-05-15

GWとなり、ようやく消化しました。
マップは、北は蝦夷から南は薩摩までの日本全国です。エリア方式になっており、勝利得点になる重要都市がいくつかのエリアに存在します。具体的には、京都、大坂、江戸あたりは当然として、函館、新潟、長崎など開国に向けて港町の価値が高くなっています。
ゲームシステム的には、動員、移動、戦闘、支配(交渉)、補給確認、再配置と言うシークエンスでなる1ターンを合計9ターンまで繰り返します。
勝利得点は、毎ターンの再配置時点で支配している重要都市エリアの数だけ獲得し、累計が諸外国の承認水準を越えればサドンデスで勝利します。
開始時点では、幕府軍は函館と江戸を保有しており、薩長軍は何も持っていません。ですので、幕府軍が先行してゲームは進行します。
薩長軍の頼みは優秀な人材です。戦闘能力最強の大村益次郎と、説得能力最強の西郷隆盛を擁するのが自慢。
特徴的なシステムがいくつかあります。
戦闘は同一エリア戦闘ですが、どちらかが希望しないと発生しません。希望した場合には、勝利得点を1点失います。複数エリアで希望すれば、その分だけ低下します。内戦で疲弊すると日本が植民地化されるリスクが高まるという思想です。で、最終ターンまで両軍とも勝てないと両者敗北になります。
また、補給判定が非常に厳しく、判定時に自軍支配エリアにいないと全滅します。また、支配するには単に単独占有者になるだけではダメで、そのエリアを説得して成功しないといけません。ですから、説得能力は非常に重要です。大軍で攻め込んで勝利しても、そこを説得して支配できなければ補給切れで全滅します‥(^_^;
あと幕府のみが保有する海軍が凶悪です。海軍フェイズに任意の海に面したエリアに登場して、対艦攻撃を生き残れば攻撃して1ユニット当り50%の成功率で当該エリアを中立化してしまいます。つまり、そこにいる薩長軍は補給切れで全滅します。
と言うことで、かなり独特なゲームシステムだと言うことはお判りいただけたかと思います。

はじめての展開

開始時には諸国は中立状態なので、まず自軍近隣エリアの説得からスタート。この成否がプレイに与える影響は大きすぎる気がします。成功すれば、そこで動員できて兵力強化できます。失敗すると、動員できないばかりでなく前述したように補給切れで全滅になります。あまりにドラスティックな印象は免れ得ません。
本格的な開戦は第4ターンになり、長州軍が容保の守る京都に突入して勝利しました。しかし、幕府は海軍を投入して長州軍を補給切れ全滅に追い込みました。
薩長軍は第5ターンに、乾坤一擲の勝負を掛けて最強コンビの大村益次郎西郷隆盛慶喜の守る大坂に突入。ところが、史実に反して徳川慶喜の部隊は意外なほどに精鋭揃い。大村の凶悪戦闘修正にも関わらず敗北し後退することに。
かくて、京都−大阪ラインを5ターンまで守備することに成功した幕府軍がサドンデスで勝利しました。
プレイ時間は100分ほどでした。なかなかドラマティックな展開の見られるゲームで面白いと思います。
難点としては説得判定の成否の影響が両極端に出るので、いささか粗い感じがする所でしょうか。
幕府が圧勝してしまう展開は、ちょっとあんまりだったので早々に再戦してみようと思います。薩長軍は得点が離れる前に京都、大阪を奪う必要があるのでしょうか。早期侵攻作戦の可否を試してみようと思います。