林先生の1400勝に思う

bqsfgame2015-08-08

林海峰先生が通算1400勝を達成した。
http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/14002.html
既に73才。
大坂田を倒して新時代を切り拓いたのが1965年、既に半世紀も昔になる。それが今でも現役と言うのは凄いことだと思う。1994年の碁聖戦の後は7大タイトルに縁がなくなったが、それにしても30年間第一線で戦っていた訳で、恐るべき線の太さだと思う。
こういう機会でないと、特別にファンでない先生の棋譜を並べることはないので、なにか並べてみようかと思ったりも。
林先生は、その偉大な棋歴にも関わらず生涯グランドスラマーではない。棋聖だけ未戴冠で、これは加藤正夫九段と同じ。そもそも棋聖は、戴冠者が少なく、連覇の多い棋戦なのでこういうことが起こっている。
林先生は棋聖挑戦3回で、特に藤沢棋聖に挑んだ1982年には最終局まで行って惜敗した。
蛇足だが加藤九段は4回挑戦して、3回が最終局まで行っているが、とうとう勝てなかった。
さらについでであるが、7大タイトルの中で木谷三羽烏(石田、加藤、武宮)が誰も戴冠していないタイトルがある。もちろん、加藤九段が唯一取っていないのだから棋聖に他ならない。斯様に棋聖戦は、他のタイトルと少し毛色の違うタイトルなのである。