茨城会:ランプスゴーイングアウトを対戦プレイするその1

日付が滅茶苦茶ですが、7月例会(22日)です。
提督さんに以前から誘われていたものを実現しました。
第一次世界大戦のキャンペーンゲームです。東部、西部はもちろん、大西洋、近東、アフリカまで網羅しています。アフリカがあるのは珍しいでしょう。
システム的には、2人用でありながら4勢力が登場します。ドイツ、西側連合軍、東側連合軍、中央同盟軍の順にプレイします。
各勢力のプレイヤーターンは、イベントカード、移動、戦闘、生産、アンタップと進みます。
特徴的なのは、移動が各勢力たったの2ユニットしかできないことです。このため、兵力の再展開や集中が非常に遅いのです。ユニットに戦闘力が書かれていないのも特徴で、攻撃すると互いにダイスを振って大きい方が勝利です。同点だと攻撃側が勝利するのが珍しく、結果として攻撃側有利の流動性の高いシステムです。ユニットは完全面と消耗面があり、攻撃できるのは完全面だけです。攻撃すると必ず消耗します。攻撃が成功した時だけ防御側も消耗します。
生産の中心は消耗したユニットの再装備、ユニットの新設、塹壕の構築です。それとは別に、ドイツと西側連合は技術カードを毎ターン1枚引きます。これによって戦争中に開発された新兵器が登場します。
勝利条件は、ベルリン、もしくはパリを奪取して次の相手のプレイヤーターンに奪回を許さなければサドンデスです。サドンデスが発生しない場合は最終ターンまでプレイしてVPで争います。

初戦の結果

筆者はゲーム自体見るのが初めてでしたので、連合軍側を持たせてもらいました。連合軍側が特にやさしいという訳ではないかも知れませんが、同盟軍はルールをフル活用しないと勝てない気がしたからです。
緒戦の西部戦線でのドイツ攻撃は、ダイス目が走って順調に低地諸国を突破してソンムまで奪取しました。パリ前面まで一気に押し込まれてしまって、これは困ったと思いましたが、そこで膠着状態に。東部戦線では、ロシアがポーランドに小攻勢を掛けてドイツの兵力分散を目論みます。セルビアはイベントカードが来たのでハンガリーに進撃して見ますが、ユニットが少なすぎるのでそれ以上の展開はありません。
サロニカ開港がイベントで発生するなどして、東部戦線では多少の動きがありましたが、西部戦線は睨み合いです。連合国としては、英仏のユニットを増強してパリに巨大スタックを作ります。さらに、技術カードの引きが良く重砲兵開発に成功しました。
この重砲兵開発を受けて、1915年夏、英仏連合軍はソンム奪回の大作戦を開始しました。ドイツの二重塹壕戦を突破してソンムのドイツ軍全部隊を消耗状態に追い込みます。このゲームでは、全部が消耗状態になってから追加打撃を受けると退却します。問題なのは、退却しても依然として全部が消耗状態なので、戦闘後前進による追加攻撃を受けると、どんどん退却してしまうのです。
英仏連合軍の巨大スタックは、次々に消耗しつつもソンムへ前進しベルギーを攻撃。ベルギーへ前進してハノーヴァーを攻撃。さらに、ハノーヴァーへ前進しました。ここで、いよいよ攻撃余力も2個軍のみとなりましたが、一気に突撃してベルリンに2個軍で前進しました(1個は消耗状態)。
続くドイツのプレイヤーターンにドイツは最後の反撃機会があります。しかし、前述した通り、このゲームでは2個しかユニットを移動できません。ベルリンに隣接する完全面のユニットがないドイツ軍は、東部戦線から引き抜いた2個完全軍をポーゼンに配置して反撃します。しかし、最初の攻撃が失敗した時点で、次の攻撃が成功しても英仏軍を退却させるに至らない(完全軍を消耗させるだけ)ことが確定してゲームセットとなりました。
システム的に特殊な印象があり、いろいろコメントしたいのですが、明後日に纏めます。