○死して咲く花、実のある夢を読む

bqsfgame2005-02-25

1992年の神林長平の作品。神林長平はデビュー当時からの熱心なファンなのだが、一部、苦手なタイプの作品もあって、その典型が「敵は海賊」シリーズ。登場人物が少なく、その少ない人物たちの観念的な会話の繰り返しが辛い。
その意味ではこの作品もそうで、特に死後の世界にいるのではないか‥という疑念を中心に登場人物たちが同じような会話を繰り返されるのが少し読み辛く感じた。とは言え、設定の奇矯さと、適度な長さもあって、まずまず無事にクリアできた。終わってみると合格点と言う感じ。