☆コミック版プロジェクトX:8ミリの悪魔を読む

bqsfgame2005-03-18

借りてきた2冊のプロジェクトXのコミック版を読んだ。
圧巻は「8ミリの悪魔vs特命班」。ゴーヤチャンプルーはわたしも好きなのだが、それが食べられる背景にこんな壮絶な戦いがあったとは知らなかった。改めて生態系侵略の脅威、植物検疫の意義などを思い知った。
それにしてもリスクをリスクとして扱ってアクションが取られたのは、本来であれば当然であって然るべきなのだがドラマチックでさえある。逆に言えば組織にとって危機を現場レベルから上層部まで認識して大きな方針転換するのが如何に難しいかを改めて考えさせられる。野中先生の言うミドルトップダウンのような動きがやはり重要なのかも知れない。
また、リスクを認識したときに打てる手立てが、世界でたった一回しか成功例のないコバルト60作戦だというのがまた凄い。これを適用するために敵であるウリミバエの未知の生態系を分析して養殖するというのも。プロジェクトは成功裡に終わり、そしていま沖縄野菜が食卓にあるのが信じられない思いだ。