アップフロント:区画整理をソロプレイ

bqsfgame2005-06-12

シナリオGで新たに学習するルールは捕虜と負傷だが、両方とも特別にこのシナリオのためという訳でもない。以前のシナリオでも使えるし、極論すればこのシナリオで使わなくても問題は特にないと思う。
捕虜ルールは追加勝利得点を得るための選択肢としてあっても良いと思う。しかし、負傷ルールはなくて良い気がする。もともと兵員の状態を統制状態→ピン状態→潰走/除去と処理しており、このくらいの描写で必要十分だと思う。旧スコードリーダーがルールが複雑化していく過程で分隊の状態が増え、マーカーが増えて、覚えていて的確に処理しなければいけないルールが増えていったことを連想し、個人的にはイヤな感じを受ける。アップフロントはそんな風にはならずに完結しているのだが、それでも兵士カードの表裏だけで綺麗にプレイできていたものを、マーカーを必要とする状態にするほどの追加リアリティがこのルールにあるとは思えない。実際問題として、適用するのを忘れて流してしまうことも多いので、今回はなしにしてしまった。
ところで、シナリオGは言ってみれば市街戦(シナリオB)の戦車ありバージョンといったところ。そういう目で見ればシナリオFがパトロール(シナリオA)の戦車ありだろう。市街戦シナリオで書いたことが此処では当て嵌まっている。しかし、攻撃側になんと3号突撃砲があるので、防御側のソビエト軍としてはポイント劣勢になると、前に出るのは非常に辛い。シナリオDの後衛任務では、相手に迫撃砲しかないのに後退するという選択肢があった。ところが、此処では2:1のハンディ付きとは言え得点がプラスのところで争わなければならないので、前進する必要があるのだ。その意味でこのシナリオはDと比べてかなり攻撃側有利だと思う。3号突撃砲クラスになると、命中すればかなりの実効射撃力になるので、ポンポン射ち込まれて2デック目でソビエト分隊が崩壊してしまった。