アップフロント:前哨線をソロプレイ

この賑やかなシナリオは多分、今回が初めてのプレイだと思う。
此処では新たなルールとして砲撃支援要請(ラジオ)が導入される。実際のシナリオでは攻撃側のドイツには砲兵器搭載のハーフトラックがあり、防御側のソビエトには迫撃砲があり、この状態で両軍にラジオが与えられている。
前にも書いたが、アップフロントの規模はスコードリーダーで言えば4−6−7分隊コマ1個と4−4−7分隊コマ1個が戦っているくらいであり、この場面にハーフトラックに対戦車ライフルに迫撃砲に、挙句の果ては両軍の砲撃支援要請というのはシミュレーションとしては無理がありすぎるだろう。
ゲーム的にはプレイができてしまうのだが、これだけのものの運用を考えるのであれば、スケールを一つ上にしないと、どうもおかしい気がする。
スコードリーダーでも、シナリオ1から3の市街戦をやっているだけだとシステムが何を提供できるかについてスコープが開けない。シナリオ4で郊外に出た上で、シナリオ5の621高地という巨大なシナリオに出ると、そこで初めて歩兵を大きな規模で運用し、その支援をAFVのフォーメーションを投入して実施する、さらには支援砲撃を要請するということの意義が見えてきたと思う。このくらいの地図の広さと部隊の規模があって初めて全体像が見えるのではないだろうか。
その一角を切り出してアップフロントでやっているのが前哨線シナリオだという解釈なのかも知れないが、そこには無理があるような気がしてならない。