ウォーオブザリングの分析

今回の2回の対戦プレイはいずれもサウロンの軍事的勝利に終わったが、13ターン掛かった初戦よりも9ターンの2戦目の方がフェローシップは前進していて最終ターンには黒門に取り付いていた。実際には8ターン目に一気に4歩前進を画策、3歩目まで実現しながら発見されてしまい惜しくも届かず、もし届いていて9ターン目のフェローシップフェイズでモルドールに入っていたら確率は低くともゴルゴロス平原を踏破する夢があるところだった。
結論としてフェローシップ側は、軍事的行動に付き合うよりも基本は指輪を捨てる旅に邁進することが重要だということが認識されたように思う。
ただ、そうは言ってもダイスの目によっては軍事的行動にしか使いようがないダイスもある訳であり、また1ダイスの行動によってシャドウ側の軍事行動を2ダイス分以上スローダウンさせられるなら意義もあるだろう。そこらへんを見極めながらどうバランスを取って旅を進めるかが難しい。
また、ガンダルフアラゴルンは早期に離脱させてダイスを確保することが重要で、それによって前進速度を稼ぐことが良いように思えた。最終的にモルドールに入る頃にはコンパニオンは誰もいなくなっているくらいの配分で良い気がする。
あと今回、サウロン側で意識したのが各国の参戦。2回目のプレイでリーベンデール、ウッドランドレルム攻勢が意外に有力だったのは、結果としてローハンと軋轢がまったくなく、このためローハンが終盤まで参戦してくることがなかったこと。1回目ではローハン+レゴラスによる反攻を受けて意外に苦戦したが、2回目では最初からローハンのポイントなど当てにしていないので全く困らなかった。ゴンドール戦線は混沌として悩まされたが、北方では敵の反撃はなく意外に楽をさせてもらった。理由としてエルフは最初から部隊が出揃ってしまっているため、増援がほとんどないということがある。従ってエルフをいくら殴っても反作用がないので楽なのだ。ロスロリエンはさすがに手強そうなので手を付けなかったが、E&S軍でDEWラインを攻略できたため、ドルグルダー部隊が温存できたため、ロリエン部隊による反撃を受ける懸念は感じなかった。
とまれ、ローハンを全く攻撃しないで軍事的に勝利するなどという史実とは全く異なる展開があり得たというのは、このゲームの広がりを実証したと思う。少しDEWラインの価値が高すぎるのではないかという懸念を感じるが、DEWラインは初期兵力の後、増援を送るのが難しいので攻略が頓挫したリスクも大きい。存外、こんな相場かも知れない。
プレイタイムも4時間で十分に終わることがわかったので、またやってみたいものだ。