大河ドラマ的なゲーム、クライマックスのゲーム

「本能寺への道」は、正に本能寺というクライマックスの瞬間に至る劇的な時期だけを上手く切り出したデザインだと思った。
その意味では、同じ戦国時代のゲームでも「信長最大の危機」は、浅井朝倉連合軍から始まって次々と危機を乗り切って天下を平定していく大河ドラマのゲームだったと思う。
さらには「戦国大名」は自国平定から天下を目指していく中で世代交代までする年代記だった。
こうしてみると同じ戦国ゲーム、あるいはその内のマルチ同士であっても、切り出し方でゲームが全然違ってくることがわかる。
クライマックスを切り出したゲームという意味では、「リベルテ」も割とクライマックス型だという気がする。
かつて学生時代には時間があったし、仲間も同様だったので大河ドラマ的なゲームをやりたいと思ったが、めっきり時間も取れず顔ぶれを揃えてとなるともっと難しい今ではクライマックス型のゲームが現実的にプレイできる範囲にあるのでありがたいと思うようになった。
ゲームの嗜好もライフスタイルに制約されて変化せざるを得ないということだろうか。
SFゲームでも「フリーダムインザギャラクシー」や「トワイライトインペリウム」は大河ドラマ型だが、「ブラッドツリーレベリオン」や「サンダーズエッジ」はクライマックス型だという気がする。ただ、後ろの二つが特別にプレイタイムが短いわけではないので、これは正にモチーフの切り出し方から来る印象かも知れない。