SGC例会:ディビドゥンズを対戦プレイ

bqsfgame2005-09-11

最新のメビウス便だそう。
12人までプレイできる株式ゲームということだが、丁度、卓が3つブレークして12人という最大人数でのプレイとなった。
ゲームシステム的には非常にオーソドックスな作りで、株はマーケットから買い進まれるに連れ価格が上がり、売り進まれると下がる。株価変動はダイスによるが、安値圏と高値圏では、それぞれ必ず上がるダイスと必ず下がるダイスを使用する。これに加えて株価変動カードで多少の変動が加味される。このカードは開始時には全員に配るが、プレイ中は筆頭株主にしか配られない。
12人でプレイしたときにいくつか粗くなってしまう所があり、次に誘われても10人以上ではやらないかなという気はしたが、それはそれで非常に興味深かった。一度は12人でやってみる価値はあったと思う。
難点としては、5社しかないので12人中最大でも5人にしかプレイ中は株価変動カードが与えられない。このため、ほかの7人(以上)にとっては株は正に自分では介入できないものになってしまい売買するだけになる。このことはゲーム的には「雑」に感じられる人も多いと思う。その一方で、一般的な株式市場への一般的投資家としての関与の仕方のシミュレーションとしては非常に正しいという気がしたのも事実。
もう一つの難点は第一ターンの順番が非常に大きいということ。ゲームとして投資しないと面白くないのでほとんどのプレイヤーはそれなりに株を買う訳だが、最初のプレイヤーは底値圏で買えるが12人目ともなると高値圏で買わざるを得ない。しかも、少なくとも当面の配当が高い株から買われ、低い株が残るから当面の配当収益でも差が付く。この結果が筆頭株主になれるかどうかに繋がり、前述した通りなれないと疎外感があるから12人プレイで最初にズッコケると、ターン数が少ないこともあって打つ手のないまま土俵を割ることになりかねない気がした。
そしてもう一つの難点は12人もいると非常に待ち時間が長いことである。バースト系のゲームやバランス系のゲームくらいなら並行してプレイして終わってしまうだろう。
疎外感、無力感を感じる展開になりかねず、しかも拘束時間が長いとあっては、やはり10人以上でプレイするのは「ゲームを遊びたい」のであればお薦めしかねる。
とは言え、最後に売り逃げたい思惑があって、ラス前のターンくらいからいろいろな行動が錯綜するのでプレイ自体の妙味はそれなりにあり、12人もいるからこその株式世界の広がり(全体が完全には見通せない)があったので、これはこれで貴重な体験だったと思う。
コントロール仕切れない、把握し切れないという妙味は、実際の株式市場に通じるものがあって、シミュレーションとしては非常に良質な作品のような気がした。
ゲーム的にも6〜8人くらいで遊ぶとまた違う評価があるかも知れない。
いずれにしても参加した皆様、お疲れ様でした‥m(__)m
参考までに資金4000スタートで精算時8300で5位くらいだった模様。トップは11000くらい。最下位は原点割れだったかと。