図説BRICs経済を読む

bqsfgame2005-10-16

半分読んだ半読。
一昔前の中国と比べて今のインドをどう見るかという観点で、数字資料がきちんと載っている書籍を探して辿り着いた。
総論の1章、6章と、インド各論の4章を読んで見た。個人的なインドのまとめとしては、
人口ピラミッドがしっかりしていることが最大の財産
○農業とIT産業の比重が高い
公用語が英語であること、IT技術者の水準が高く賃金が安いこと、印僑が活躍していることなども武器
中産階級の形成が始まっており、市場としての価値は今後急速に高まりそう
○株式市場や金融機関は英国植民地時代から歴史があることもあって中国よりしっかりしていそう
問題点もいろいろとあって、
×政治的なリスクとして、外資への警戒、身分制度と貧富の差が大きいことがある
×地政学的なリスクとして、カシミール火薬庫を抱えている
×農業比重が大きいため天候リスクがある
×急速にエネルギー消費が拡大しており原油価格リスクがある
こうして多少まとまった情報を仕入れて眺めてみると、BRICと並べて称してはいても、それぞれに事情の違いもあり性質が異なっていることも理解された。なんにせよ、人口ピラミッドが若く健全であるというのは、高齢化と人口減少へ突入している日本から見れば羨ましい限りである。