1回目のプレイ

1回目のプレイでは、北欧を持って一番手。ところが困ったことに食料がまったく取れないという配置になってしまい、今後のリクルートに不安があることから食料施設を初手で作った。ところがその途端に二番手のエジプトの象の襲撃を受け、さらに弱ったところを狙ってギリシャが襲撃してきた。2ターン目はラスト手番になるのだが、ここでまたエジプトとギリシャの連続攻撃を受けて投了図に。
この話しには二つ問題点があって、
1)初手リクルートは必須であり、それを怠った
‥という自己責任の部分がある。これとは別にゲーム自体に問題があって、
2)エジプト、ギリシャ、北欧の初期手番の場合には三番手の北欧には受けがない
‥という誰がやってもダメだという問題が潜在的に存在することが類推される。これはギークでも良く読んでいくと同じ結論が既に出ていてプレイ前に読んでいれば1は回避できたろうが、2はハウスルールで対応しないとどうしようもない。
一口に言って、戦闘のあるプエルトリコと呼んで良いこのゲームだが、この「戦闘」という直接相手を攻撃できる手段が入るだけでゲームが非常に不安定になっている。戦闘では攻撃側も犠牲が出やすいが、得るものもある。そこに攻撃すれば勝てそうな相手というのが出てきて犠牲を出さずに確実に収穫が得られるとなると、どんどん弱者を攻撃していくのが作戦として最善となる。この結果、弱者は連続攻撃を受けて収穫を奪われてリクルートや建設で立ち直る機会を奪われたり、大幅に情勢に遅れたりして活路が失われてしまう。
これは戦闘という弱肉強食のルールを持ち込んだことで必然的に発生している問題。この点をプレイヤーも認識して極力弱者の陥穽にはまらないようにする必要があるのだが、それでも上述したように手番によっては回避する策がない。
この点は今回初めて非常に強く認識したのだが、このゲームの深刻な欠点の一つだと思った。