ソーズアンドソーサリー:シナリオ1の歴史

bqsfgame2006-01-12

S&Sのシナリオ1は、BF1100年(運命の年の前1100年):アラルヴェ同盟戦争である。
BF1120年に、グレートソード谷のエンドア公爵の長男ジェレミア・ベン・ルーベンは、自らの武者修行のため公爵領を旅立ち、谷の外に試練を求めた。谷の南に位置していた帝国に武者として仕えた彼はハルクナニ蛮族とヴィコネン蛮族を征圧することで名を挙げ、帝国の将軍の地位にまで登りつめた。
帝国は次なる拡張の方向を北に位置するグレートソード谷へと求めた。そこは少数の人間が既に入植してはいたが、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、オーク、スパイダーフォークなどが割拠する野蛮の地であり、帝国にとっては自らが秩序をもたらしてやらねばならない土地と見えたのである。
ジェレミアはその征服軍の指揮官として任命され、母国と祖国の板挟みになったが、彼にとって血は忠誠よりも強かった。ジェレミアは谷の帝国側に位置する故郷エンドアの父に帝国の侵略を告げ、自らは谷に住む他の部族たちに侵略と戦うべく団結するよう呼び掛ける旅に出発した。
このことを知った帝国は皇帝自らが指揮する大討伐軍を編成して谷へと入り、エンドア公爵領を襲った。エンドア公爵は果敢に戦ったが敗れ去り、公爵領は一旦は帝国の手に落ちた。しかし、ジェレミアの説得は長年の種族間の不仲や怨恨を乗り越えて反帝国の同盟を作り上げることに成功した。侵略軍と同盟軍は3日間に渡る激しい戦闘を繰り広げ、ついに侵略軍は谷から逃げ帰ることも叶わず全滅、しかし同盟側も特に人間族に多大な被害を出した。
かくてグレートソード谷には人間族はわずかしか残らず、谷は太古からの種族たちの割拠する神話と英雄の時代にもっとも近い土地としてもう数百年の時を与えられることとなった。