クラマーの「ボードゲーム市場のトレンド」を読む

テーブルゲームズインザワールド」さんに訳載されたクラマーの分析記事。
個人的にはそれほど意外なことは書いていないと思うのだが、実際問題としてはトレンドを追って失敗するメーカーは後を絶たないので案外と理解されていないのかも知れない。あるいは理解してはいても、「オリジナリティのあるもの」を作れないので仕方がないから「トレンドを追っている」のかも知れない。
要は世間の動きを追わずに自分の作りたいものを作ってオリジナリティを探求している方が長い目で見て成功するということだと思う。しかし、これはゲームデザインばかりでなく企業運営でも同じだと思うのだが、日本ではトレンドや流行物、右に倣えが強いのは事実。マルチプレイヤーゲームをやっていてすぐにわかるのは、良い作戦を選んだ人が勝ち、早めにそれに気付いて追随した人は二位にはなれるが追い越すのは難しく、最後に勝者のライバルになるのは全然違うアプローチで迫ってくる人間‥ということ。ところが、多くのプレイヤーは、リードプレイヤーのアプローチを見て、「なるほどああやればいいのか‥」と真似る方へ走る。人間心理として「トレンドを追いやすく」、「孤高の道を信じて走るのは難しい」というのは一般的な哲理なのか。
http://www.tgiw.info/news/trends.html