○アンクスの海賊を読む

bqsfgame2006-03-30

クレギオンがどうもRPGのシナリオチックだと思ったら、最新号のRPGamerを呼んだらその通りの出だった‥(^_^;
今回はインテリ宇宙海賊と、いつも追ってくるマフィアが絡んだ脱出劇。その舞台設定として星間物質の多い恒星系に彗星の成れの果ての秘密基地。そして、それらを使った海賊の手口、秘密基地の攻略作戦。
ハードSFと言えばそうだが、むしろゲーム性が非常に強く感じられる。この点は機雷原の設定だったヴェイスの盲点でも感じたことだ。「太陽の簒奪者」から「ロケットガール」三部作を経てクレギオンに戻ってきたが、太陽の簒奪者よりもロケットガールクレギオンの方が読み物としてのまとまりが良く完成されているような気がする。ジュブナイル的なタッチのものの方が作者の資質に合っているのかも知れない。
前作「フェイダーリンクの鯨」が抜群に素晴らしかったので、そこまでのインパクトはないので☆ではなく○。しかし今回も楽しかったので、また次を読むのが待ち遠しい。