レトロの提起した問題:粗さ

昨日はレトロの良さを誉めたが、当然ながら犠牲にしたものもある。
特にIFTでの結果がスタック全体にデジタルに判定されるので、結果のバラつきが粗くなっている。もっとも戦術級ゲームの2ダイスロールの結果は元々が粗く、ASLでもKIAから結果なしまでのバラつきは非常に大きかった。ただ、それでも旧SLに比べてASLは、結果の段階が細かくなりアナログな差異があったのに、レトロでは旧SL以上にデジタルな差しかなくなったので、プレイの実感としては粗い。
そのため規模の小さいシナリオでは、ロールの結果に振り回される部分が大きくなり、一昨日も書いたようにアッと驚くドイツの大逆転が生まれたりもした。
レトロは単純化した分だけ、その粗さを平均化して受け入れやすくするには、ロールが十分に増える大きなシナリオをプレイする必要があるかも知れない。
もっともこれは欠点とは言いにくく、そもそもがASLではプレイ困難だった大きなシナリオを許容可能なプレイタイムでできるようにするツールなのであるから合目的な話しであろう。
逆に言えばシナリオAあたりをやるのなら、レトロでやらなくても、旧SLでもASLでもできるわけだ‥(^_^;