宇宙戦艦ヤマト(TVシリーズ)を見る

しばらく前から少しずつ「宇宙戦艦ヤマト」の最初のTVシリーズのDVDを見ていたのだが、ようやく終わった。
改めて見ると、比重が太陽系内のストーリーと、バラン星付近でのドメル艦隊との戦いにあることに驚いた。そこが終わると、後はガミラスイスカンダル、そして帰途と4回くらいでパタパタと終わってしまう。その意味で最初のTVシリーズの相手役は圧倒的にデスラーよりもドメルだと言う気がした。
七色星団での大規模な空母戦は今見てもクライマックスだと思うのだが、最初のTVシリーズ全体を見て思うのは戦闘ではないエピソードに魅力のあるものが多く物語の厚みを増していたと思う。個人的にとても好きなのは、地球との交信が回復して相原通信士が宇宙空間に飛び出していってしまうエピソード、ビーメラ星で森雪とともに虜囚になり体を張って彼女を守りながら古代が救出に来るとさっぱり報われずに終わってしまうアナライザーのエピソード。
第2TVシリーズでは、白色彗星帝国の様々な将軍の様々な部隊(ナスカの次元潜航艇とかゴーランドのミサイル艦隊とかザバイバルの機甲師団とか)と次々に戦ったのだが、ウォーゲームの題材としては魅力的だったがドラマとしては最初のシリーズほどには魅力的にならなかったように思う。
「ヤマト」は、少し後の「ガンダム」に比べるとヤマト単艦が大ガミラス帝国を粉砕してしまうなどリアリティには欠ける面があるのだが、それでも今見ても面白いのは登場人物たちの魅力と、戦闘以外のエピソードの厚みだと思った。