キャッスルオブマジックのルールを読む

拡張キットも届いたことだし懸案のキャッスルオブマジックをプレイするべくルールを読んでみた。
感想として、「なぜこのゲームシステムを自分が思いつかなかったのだろう?」と口惜しくなった。
基本的には、相互の秘密を調べつつ自分の目的を達成しようとする一種の推理+策謀ゲームである。プレイヤーは、魔法の城へと忍び込み自らのギルドの目的を達せするべく努力する魔法使いたちである。魔法の城には3つの魔法の道具として王冠、王笏、護符が隠されておりそれぞれを入手することで近隣のいずれかの王国、ソレル、マルス、キダのいずれかの支配者となることができる。しかし、どれがどの王国の支配をもたらすのかは城の中の情報を集めなければわからない。
また、魔法の城に入って儀式呪文を執り行うことによって封印されたモンスターを操ることができる。呪文は3つの儀式の組合せにより8通りがあり、どの儀式でどのような結果が得られるかは城の中の情報を集めて学ばねばならない。
プレイヤーは派遣されたギルドにより、どの国の支配を目指し、モンスターをどうしたいのかの使命を与えられている。他の魔法使いの素性は分からないが、あるものは宿敵ギルドからやってきており、その目的は絶対に阻止しなくてはならないかも知れない。また、違うギルドから来ていても棲み分けることのできる目的を持っている相手もいるかも知れない。場合によっては、同じギルドから来ている別の魔法使いがいて、共通の目的のために協力できるかも知れない。しかし、それも城の中での活動を通して情報を集めて推理しなければわからない。
‥とまぁ、そんな訳なのだが、そのためのゲームシステムは比較的シンプルにまとまっている。ゲームボードの構成や移動の仕方は「タリスマン」と似ている。できることは情報を得て、道具を手に入れる努力をし、儀式を進めていくことだけである。
参加者全員が秘密を持っていて、それを相互に探りあいながら自分の目的を目指して行動していく‥という構図は、いわれ見れば「ナルホド!」と思うくらいゲーム的な構図なのだが、どうしてこういうゲームが他には今までなかったのだろうと思ってしまう。
シチュエーションにバリエーションを付けた拡張キットが何種類もまとめて発売されているのも当然な気がする。ああ、早く実際にプレイしてみたい‥(^o^)