ストーンウォールインザヴァレー:マクドウェルをソロプレイ

bqsfgame2006-10-17

カーンズタウンに続いてシナリオ2。
このマクドウェルシナリオは、仮想戦形式になっている。マクドウェルの戦いは実際にあった。ジャクソンが、マクドウェルの北軍守備隊を神出鬼没の機動で破っている。
ただ、それだけではシナリオとして面白くないので、バンクスが果断にも峡谷南部まで追撃して来ていたらという想定が入っていて、これにジャクソンもユーエルの部隊を投入して応じていたらという想定がさらに入っている。
結果として、ジャクソンは史実通りにマクドウェルを狙うことを6VPに誘導されて目指すが、他の選択肢も多様に存在する。南軍は北軍のバンクスの拠点や、その補給経路要点を攻めることもできる。一方の北軍もスタウトンまで前進すると大きな戦果が挙げられるようになっている。
正直に言ってプレイ前は、イフの部分が大きいのは南北戦争の正史(?)を先ず俯瞰したいという意図があったのでどうかと思っていた。しかし、実際にプレイしてみると面白い状況設定になっていてゲームとしてはシナリオ1よりずっと両軍とも妙味があると思った。
ジャクソンが史実通りにマップを東西に横断してマクドウェル駅を目指すと、バンクスがその最後尾に一旦は追いつき小競り合いとなった。両軍とも疲弊・混乱し、北軍オーガスタ郡では秩序回復できないのでオーガスタ郡から撤退することにした。ユーエルはジャクソンから大幅に出遅れ、北軍騎兵にも足を引張られたりしていたのだが、そこにバンクスが後退して接近してきたので急遽、ハリソンバーグへの退路となるノースリバーの渡河点に割り込むことに。
ところが、バンクス出陣後にハリソンバーグ守備に入っていたシールズが北軍としては意外な果断さを見せてノースリバーへ応援に出陣、ユーエルの背後を守っていたエルゼー連隊を撃破。さらに、ユーエルが対応する前に意外なイニシアチブを連続で取得した北軍は、渡河点で退路を失った位置にいるユーエル本隊にもシールズが大打撃を与えてシナリオの帰趨を決してしまった。都合5ターン、北軍は損害付与により8VPリード。マクドウェルが6VPしかないので、南軍は勝算なしと見て投了図となった。