外惑星動乱記をソロプレイ

bqsfgame2007-03-24

ソロプレイしてみた。元システムは、「ウォーアットシー」だということだが、元をやったことがないので比較ができない。ルールの分量はそれほど多くないが、プレイはかなり難しいと思った。
基本システムとしては、毎ターン、自軍港湾から艦隊を交互に6手番に渡って出航させていく、このときカードドリブンのようにカードを使用するのだが、それによって出撃できる艦数が制限されている。出撃を全て終わると敵味方がいる宙域では戦闘を行う。一方が撤退するか全滅するまで続くことになる。その結果として全宙域の支配権が確定するので、それによる得点を集計し、毎ターン累積していく。そして、ターン終了時に出撃した艦隊を帰港させる。これを全7ターン繰り返していく。
航空宇宙軍側は外惑星の港湾を占領して利用することが出来る。外惑星側は航空宇宙軍側の港湾を支配できないが、代わりに帰港せずに長期航海をチェックすることができるようになっている。この意義は移動が3エリアに制限されているので、遠くに行くには前哨基地か長期航海が必要なのである。
戦力的には、史実?の通りに航空宇宙軍が圧倒的で、外惑星側は寄せ集め艦隊だが、第一ターンは外惑星側の奇襲で始まることと、海域の支配による得点の設定が航空宇宙軍の方に厳しく設定されていることでバランスを取っているようである。戦闘はいわゆる「6出ろ!」システム。
細かいことを抜きにすれば、これで一通りの説明は終わっているので、ルールは難しくはない。しかし、実際のプレイは結構、難しい。勝利得点方式なので、具体的な戦略目標のどこそこを取ると勝ちということではない。したがって、戦況に応じて毎ターンできるなら少しでも相手を上回って置きたい。その一方で特に航空宇宙軍は敵の弱体な勢力を降伏させて、前哨基地として確保していくことも長期展望として必要。ただし、前哨基地からさらに出撃するには補給艦隊が必要で、この補給艦隊ユニット数が不十分なのが戦略上のボトルネックになっている。前方トロヤや後方トロヤは容易に降伏させ得るが、その一方でこうした遠方から再出撃するのは補給の負担が重くなっている。
木星を直接攻撃するアプローチもありそうだが、当然ながらこれが一番抵抗が激しい。
外惑星側には通商破壊戦という直接敵部隊と交戦することを避けながら敵の宙域支配を阻害する戦術が認められていたりして、これが選択肢を増し事態を複雑にしている。
思ったよりも歯応えのあるゲームで、もっと真面目に取り組んで対戦しないと真価を問えないのではないかという気がしている。相手が見つかれば、きちんとやってみたいものだ。
また、カードドリブンにしたことで、原作の多様なエピソードが反映されていることは重要。画像は第一ターンに必ず配布される外惑星の奇襲攻撃と航空宇宙軍の欺瞞行動。