ショートゲームレビュー:スタートレックエンタープライズエンカウン

bqsfgame2007-03-27

字数制限でタイトルが切れてしまっているが「エンタープライズエンカウンター」。1985年のウェストエンドゲームズの作品。
同社のスタートレックゲームとしては、パラグラフ式ゲームの佳作「スタートレックアドベンチャー」と、ソリテアゲーム3つを集めた「スタートレック3」との間に位置する三部作の二作目。
内容的には4人まで遊べるシンプルなルールのファミリーゲーム。ループ状のボードを回っていくパチーシのようなスゴロクになっている。ただし、各マスに誰かがランディングすると、その惑星のアドベンチャーカードをめくって置いて行き、以後はその指示に従うようになる。つまり、スゴロクの各マスの指示をプレイする度にカードを置いて作っていくと言う変わりスゴロク。ミルトンの「ボンカース」のようなシステム。
ゲームの目的は、最初は2人しかいないクルーを、ボード上を巡って掻き集めていき、最後は6種類のポジションの正規メンバーを揃えて帰港すること。クルーたちはボード上の各マスに遭難していることになっている。
アドベンチャーカードにはスタートレック的なガジェットが書かれており、また同じマスで遭遇したりした他のプレイヤーの艦船と乗組員を奪い合うために戦闘ができたりもする。
本格的な内容だった第一作とは打って変わって、映画から入ってきたノンゲーマーにも遊んでもらえるようにした肩の凝らない作品。逆に言えば、ゲームシステムの本質には、スタートレックである必然性は薄くなっている。