ショートゲームレビュー:バトルテック

bqsfgame2007-05-18

バトルテック」は、FASAを代表する1985年のシミュレーションボードゲーム。巨大メカが戦う戦闘級(戦術級の中でも車両1台=1ユニット単位の精密なもの)。
基本的には、移動、射撃、格闘戦ができるメカ戦闘ゲームだが、武器のディティールが細かく、機体の設計を反映するディティールが攻撃にもダメージ判定にも詳細に付随すると言うタイプのゲーム。この種のデザインとしては、スティーブジャクソンゲームズの「カーウォーズ」あたりが走りだと思うが、人間型メカということで、部品も増えて戦闘方法も増えて非常にガジェットフルになっている。
このゲームは初版発売時に設定されたインナースフェアでの継承戦争が、出版の継続と共にリアルタイムで進行し、戦況が変化し、武器も進化して行ったのが大きな特徴。こうした新たな武器を反映するテクニカルリードアウトが冊子として発売され、継承戦争全体を扱う戦略級ゲームも出た。翌86年に拡張キットに当る「シティテック」が発売された。もう少しスケールの大きい戦術級の「バトルフォース」も続いたが、こちらでは4体のバトルテックが1ユニットとして表現される。丁度、「スコードリーダー」と「パンツァーブリッツ」くらいのスケール関係だろうか。
他に「エアロテック」とか「アストロテック」とか「バトルスペース」と言うのも発売され、大体、名は体を現すような内容だったらしい。