ショートゲームレビュー:三人の魔法使い

bqsfgame2007-06-22

1985年のnorisのゲーム。当時はラベンスバーガーのゲームが富士商で輸入されており、ニチユーから輸入されたノリスのゲームは、その後追いと言う感じだった。その中でもこのゲームは第一弾として輸入されたのだが‥(^_^;
ドイツゲーム大賞のマークが箱の右上に見えるが、当時のニフティサーブのFGAMEでも、「なんでドイツゲーム大賞なのに、こんなにつまらないんだ?」と酷評されたのが記憶に残っている。小田さんではなかったかと思うが、「あれは大賞の部門賞の美術賞ですよ」と解説してくれて、それなら納得すると言う話しになった。
いわゆるラベンスサイズの平箱だが、イラストが非常に美しく、バックボックスもプレイのフルカラー写真を掲載して購買意欲をそそるパッケージだった。中を開けると、このゲーム専用の素晴らしい木製のコマが出てくる。赤黒白の三色の背の高い魔法使いのコマと、低い助手のコマ。それにこのゲーム独特の卦のようなダイスなど。
ゲームは比較的単純で、ボード上の7つの広場に置かれたタロー7種類を最初に集めたプレイヤーの勝ち。タイトルやコンポから分かるとおり3人専用。各タローは2枚ずつしかないので、どれも誰かしら取り損ねるようになっている。取り損ねたら相手から奪う訳で、三つ巴の戦いが繰り広げられる‥というわけ。
実際にプレイすると、助手の移動が遅すぎて7つの広場を往来するのに時間が掛かりすぎてゲーム展開が遅すぎる。しかも、上述の三つ巴の構図のためシーソーになってゲームがいつ収束するのか見えてこない。ドイツゲーム大賞の様々な部門賞も含めてプレイした範囲の中で、ゲームとしての面白さと言う点では残念ながら最悪のものの一つだろう‥(^_^;