ショートゲームレビュー:青いお守り

bqsfgame2007-06-28

norisの1986年のゲーム。問題のリュッティンガーのデザインだが、彼とnorisの名誉のために言っておくが、これは悪くない作品だと思う。
基本的には、「アヴェカエサル」などと同じく手札から数字カードを選んでプレイしていくタイプのスゴロク。ただし、こちらは1〜5までの数字カードと、任意の数字に使えるジョーカーの6枚セットを渡され、使ったものから裏返していき、全部使い切ると全てがリフレッシュされるという仕組。ほかにもありそうなシステムだが、わたしはこのゲームで始めてみた。
盤上を進んでいくと、門や試練がところどころにあって、そこに小悪魔、魔女、魔法使いのコマがいたりする。悪魔がいるときには、その悪魔に該当するカードを出すか、ゲームタイトルにある青いお守りを身につけていないと通過できない。試練は該当するカードを出してクリアしなければならない。カードは進路上にある指定のマスに止まることで手に入れられる。面白いのは、進路が往復の二路線になっていて、往路上のほかのコマの場所に止まると相手を復路に追いやることができて、そうすると相手は前の門や試練のところまで戻ってからやり直すことになる。と同時に、相手が青いお守りを持っていると奪うことができる。青いお守りは全員で1個しかなく、これが回りまわるようになっている。
三種類の悪魔は、追い払われると別の門や試練に移動させられ、これは追い払った人が選べるようになっている。同じ場所には1つの悪魔しかいられない。
オリジナルルールでは、終盤の邪魔の仕合が長続きして少々うんざりするので、我が家のローカルルールとしては、
1)青いお守りは終盤の試練でも効果があることにする(オリジナルは最後はお守りが効かないのでカードを揃えるしかなかった)
2)悪魔の配置換えをできるのは悪魔を追い払ったときだけ(オリジナルでは毎ターンできたので、常に最悪の悪魔が誰もの前途に待ち構えていた)
で、プレイしている。
このルールだと、きちんと終わるし、途中でも悪魔が常に最悪の配置にならず、割としばしば目の前の門にどの悪魔もいないような状況も生じるのでゲームのスピード感は圧倒的に良くなる。このルールであれば、文句なしに佳作と言って良いと思う。子供向けに遊べる美麗なコンポの少し考えるところのあるスゴロクである。
norisの唯一の収穫かも知れない‥(^_^;