18GLというゲームについての感想

良い点から
○18シリーズの本質は投資ゲームであり、鉄道経営は投資対象の実体をもたらすための道具に過ぎない‥というのは、10年以上前にニフティのFGAMEでわたしが書いたこと。その投資ゲームとしての要素を非常に色濃く持っているのが18GLであることは間違いない。鉄道ゲームは、エンパイアビルダー系列や、ダンプフロスなど他にもいくらもある訳で、投資ゲームとしての存在意義を18の魅力の第一義と捉えるなら本作は必見作と言って良いだろうと思う。
◎有利子負債のルールは、実体経済のシミュレーションとして必須。これは現実の会社経営のオプションの一つとして、今までの18シリーズに存在しなかったのが不自然と言っても良いくらいだと思う。この点については、個人的には非常に高く評価できると思う。
◎列車操作に対する現実的な制約。これも個人的には素晴らしいと思った。今までの18シリーズでは、企業間の車両売却で、二社を保有するプレイヤーが不自然な資金操作をできた。その結果として、非常に合理性の低い会社運営や、場合によっては夜逃げができたりした。有利子負債を負った会社と国営会社に限られるとは言え、定価以下での購入しかできない、定価以下での売却を認めないというのは、現実的な制限であり、実体経済のシミュレーションとしては本作の姿こそあって然るべき姿だと思う。
以上のように、18GLには、経済シミュレーションとしてシリーズ中でも現時点でもっとも進化した姿というのが随所に見受けられる。