オスカーをソロプレイ

bqsfgame2007-07-20

初期のメビウス便の一作。
非常に奇妙なテイストのトリックテイキング。
スートは強いスートは短く、弱いスートは長くつまり大きな数字まである。
マストフォローではないので何を出しても大丈夫。得点は数字そのもの。
そうすると弱くて大きな数字はエサ、強いスートは単純に圧倒的に強いだけ。
そこで出てくるのが奇妙な一番弱いスートである赤の0カード。
これがトリック中に一枚出るとスートに関係なく数字だけで勝負が決まるようになる。
二枚目のゼロが出ると、それが勝ってしまう。
ゼロ自体は二枚目にならないと勝てないので、それほど強くはない。しかし、トリックを予定外の誰かに勝たせるコントロールはかなりできる。
で、問題なのがゲーム全体のフレーム構造。このゲームでは各プレイヤーにダイスが二個与えられ、その出目が同じ人同士でポイントを合計する。その結果として120点を越えていると、その目を持つ全員に1VPが与えられる。このダイス目作用によって、今回の友が生まれる訳で、その人にトリックを上手に落とすようにすれば良いわけだ。
この出目が固定されてしまうとフレームワークが動かないのだが、毎回、一番得点を取った出目の人は振りなおす義務があるので、フレームワークは毎回変化していく。
奇妙ではあるが、なかなか面白いデザインのゲーム。少々とっつきが悪く、ランダムな要素(ダイスの出目の組合せによる協力関係の設定)が大きすぎるのが難点か。