ショートゲームレビュー:デルタV

bqsfgame2007-08-04

FFGの小箱、いわゆるシルヴァーラインシリーズの一作。2001年のクリスチャン・ピーターセンと、ダレル・ハーディーの作品。
基本的な構造はメモリーゲーム。7X7のアステロイド空間に裏返されたタイルに対して、自分の色のロケットを飛行させ、飛行した先のタイルをチェックする。タイルには、鉱石の種類と得点が書かれている。これを取るためにはゲームに予め用意されている権利書を達成する必要がある。権利書には特定の組合せの鉱石が描かれており、そのいずれかを選んでコールし、そこに描かれた組合せの鉱石を正確にめくり開けなくてはならない。
同じ鉱石でも得点が高いものと低いものがあり、また権利書はいろいろな種類あるが有限である。どういう組合せでどれを取っていくかが作戦と言いたいところだが、実際問題としては達成できる組合せがあったらさっさと取ってしまうのが現実的な気がする。
タイルの中にイベントタイルが混ぜられていて、サボタージュや、海賊の攻撃、メテオ嵐などが起こる。そして、この星域に棲むエイリアンがいて、この襲撃が繰り返されるたびにゲーム終了が近づくようになっている。
モリーゲームにしては盛り込み過ぎではないかという気がするし、作戦的にコントロールしきれないので結局、運のような気もするし、ピーターセンの習作という位置付けだろうか。