試練の景気持続3を読む

今朝の日経新聞1面の連載記事だが、マクロ経済を読むトレーニングに恰好の題材だと思った。
アメリカ経済が景気後退に陥るか否かは金融次第」
と書かれているが、思えば日本のバブル崩壊では、金融に踊り、金融に沈んだ印象がある。「地上げ」も、「貸し剥がし」も、金融経済が実体経済を振り回した事例だったような気がする。
今回のサブプライム騒動も、住宅投資まわりの実体経済の影響だけに止まれば深刻さはさほどでもなく、来年下期には再浮上できる‥かも知れない。しかし、実体経済の影響が金融経済マインドに影響して、金融経済マインドが実体経済側に悪影響を与えて負のスパイラルが回り始めると深刻なことになる気がする。
アメリカは日本のバブル崩壊を見て学習しているはずだが、果たして学習成果を踏まえて抵抗できるか? そもそも金融当局には本当に抵抗する能力があるのだろうか?