カタンの開拓:アレクサンドロスをソロプレイ

bqsfgame2007-10-22

しばらく間が空いたが歴史シナリオ1のアレクサンドロスをソロプレイしてみた。
この作品は歴史シナリオ4作中では一番評判が悪い。やってみてなるほどと思ってしまった‥(^_^;
カタンのゲームシステムはマップ上に植民地を築くことで産物が得られるというのが根幹にあった。そして、その産物で植民地をまた建設していくのである。これがシリーズの大前提。
ところが、アレクサンドロスでは、最初は植民地がまったくない。これだと生産がないので、代わりに大王陛下に付き従っていくとゲーム前半では補給物資が分配される。で、大王陛下の遠征に付いて行くと新たな占領地が得られるので、これを部下たちで競争入札する。
ということで、生産物と植民地の入手の仕方がカタンらしからぬところから出発する。もちろん植民地が得られると、そこから普通に産物が得られるようになるし、遠征が後半に入ると補給物資は枯渇し、自身の植民地から得られる産物が頼りとなり普通のカタンに戻っていく。
とは言いながら、なにせ最初が違っていて、そこでのプレイの影響が展開に大きく影を落とすのでかなり雰囲気が違う。特に入札の重要度が際立つ一方で、計画的にバランス良く資源が手に入るように植民地を展開すると言う従来の重要な要素は優先順位が後退する。
植民地については、真面目に建設していくのか、大王の次の征服地を入札で落としに行くのか?
産物については生産を待つのか、補給物資のタナボタを期待するのか?
前者の選択しかないと言うのがカタンのゲームの構造を作っていたのだが、後者があるために全然雰囲気がカタンらしくないのだ。
つまらないとは言わないが、これはカタンのテイストを失ってしまっているカタンだと思う。カタンフリークに不評なのは無理ないかも知れない。