モップガール EP4を見る

万難を排してと言うほどでもないのだが今回も視聴。
コメディの中にシリアスなメッセージを含めてハッピーエンドで終わったエピソード1。
相次ぐドンデン返し、コメディとして本当に楽しめたエピソード2。
期待過剰だったか不発に終わったエピソード3。
さて、今回だが1、2を越えて此処までのベストだったと思う。この1エピソードだけで北川景子のファンになってしまいそうなくらい素晴らしかった。
なんと言っても脚本の勝利だと思う。例によってコミカルな部分も満載だが、今回のエピソードのメッセージはとても痛い。一言で言えば「届かぬ思い」だろうか。桃子がゲストヒロインに最後に伝えようとしたメッセージはとうとう伝わらない。そして伝わらなくてもそのメッセージは確かに息づいていて桃子の中に残された。メッセージが伝わらないことに対するもどかしさと口惜しさの北川景子の演技は素晴らしく、最後の彼女の涙にいままで「体当たりの演技が好感が持てるが好みのタイプではないかも」と思っていたはずなのに、思わず惚れ込んでしまいそう。してみると脚本も素晴らしいが、それを演じきった北川景子も見事と思う。
谷原もこれまでは独特のアンニュイな感じが好きでなかったのだが、このドラマでは新境地を切り拓いていて好感が持てる。タイムリープ物というSFの中でもっとも泣かせるエピソードを生み出せるカラクリを使っているということもあるが、脚本、俳優も噛合って深夜の掘出物ドラマだと思う。個人的には今回が最終回であってもいいくらいの気分。これ以上のエピソードが生み出せるとは信じられないから。