カタンの開拓歴史シナリオセット２の「万里の長城」をソロプレイしてみた。
プレイした感想としては、なかなか面白いと思った。
先ず良い点は、
１）北方民族の侵入を防ぐと言う共通の目標がある。実際に侵入されたときに、勝利得点でも土地からの収入減でもデメリットがあり、単なるお題目ではなく防ぐことに戦略的な意義がいろいろとある。
２）侵入される場所の綾があり、実際の侵入では損害の分担が不均等なので、そこならオレは侵入されても構わないというケースも出てくる。このため事態は各論で複雑な駆け引きがある。
３）最初から３植民地でスタートするので資源調達が常にあり閉塞感が薄い。１０ＶＰ設定なのでゴールも見えていて序盤から緊迫感がある。しかし、実際には蛮族の侵入で資源調達が阻害されたりマイナスＶＰが発生したりするので、プレイが短すぎるということもない。
と言ったところか。
北方民族の侵入と、それを防ぐための長城の建設によりゲームの戦略的な構図が複雑になっており、オリジナルのカタンが見えてきてしまった人にとってはとても魅力的な拡張のように思えた。
騎士ルールによる侵入した蛮族の討伐もシステム全体の中で整合性よく収まっており、非常に上手くできていると思った。
