プリンセスライアンのスターマリーンをソロプレイ

bqsfgame2008-02-01

ルールブックを一読してもわからなかったが、再読すると一応できそうな気がしてきたのでソロプレイしてみることに。感想としては、これはルールを読むよりやってしまった方が理解しやすいゲームだという気がした。
難解さが生じている最大の理由は、最初に全体像の説明や、ゲーム固有の概念の定義がきちんとされないままに各論のルールの説明がだらだらと始まってしまうこと。これが初見のときには特にこたえる‥(^_^;
全体像が見えてくると、この各論の説明が意味をなして読めるようになるので急に楽になるのだが、そのためには一度ゲームをセットアップして動かしてみないといけなかった。グリーンウッドと言う人は、「わかっていない人にはどう説明すればいいのか?」がわかっていない人なのかも知れない。
実際に動かし始めると、先ず降下地点のマスから始まって、可能なら一直線に最短距離を左から右へと突っ切りたいゲームだということがわかってくる。もちろんそう簡単には行かないわけだが。各マスには、様々な副次的な効果や特殊な制限がある。敵側はその特性を利用した布陣を強いてくる訳だ。一方、マリーン側は敵が現れると、それを協力して倒していくのだが、倒せないと味方から損害が出る。倒せなければ突破できないから迂回するか、強力な増援を期待して部隊を再編成する時間を取ることになる。
ゲーム内容としては発売時期を考えれば、かなり良いのではないかと思う。ただし、クニッツアのより洗練された「指輪物語」という同型式のライヴァルが今はもうあることを考えると、今になって発掘してきてプレイする必要がどこまであるかは疑問。「指輪物語」より劣る最大のポイントは、単に戦闘で相手を倒して進むというモチーフであることだろう。「指輪物語」では、時に戦い、時に道を急ぎ、時に助け合い、時に出会った人々に救われる。物語としての広がりの豊かさ、それを反映したゲームの選択肢の置き方という点で、クニッツアの仕事は数段進化しているように思う。そうした優れた後継者に既に置き換わられてしまっているということが、このゲームのいちばん残念な部分かも知れない。
マクローリンは良い仕事をしており、多人数協力型のミッションクリアゲームという新機軸を提案していると思う。これが大手のAHから出版されながら、当時、それほど話題にならなかった辺りにAH危機が既に深刻化していたということを今更ながらに痛感したりする。
発売年代を考えれば佳作と呼んで良いと思うが、AH末期の仇花の一つだろうか。