鬼才フィリップ・エクランドの最新作(2007)。
彼の今までの多くの作品と異なり、ユーロゲーム並みのきちんとしたボックスに入っていて、フルカラーのマップやカードが付いていて、木製キューブが入っていたりするので面食らってしまう。
ゲームは、ネアンデルタール人、クロマニヨン人、北京原人、ホビット、アルファ原人のいずれかからスタートして石器時代、銅器時代、青銅器時代などを経て文明化された社会を築き上げるまでの12万年間をプレイする。
プレイヤーターン方式で進行し、アクションカードの取得、(もしあれば災害イベントの解決)、アクションカードの使用、人口アクションの実施、安定度のチェック、飢餓のチェックを順に行っていく。
エクランド作品の常として学術的な資料価値が高い作りになっており、プレイして楽しいことよりも、文化人類学的な知見を得られることを重視している。
しかしながら、彼の以前の作品と異なり、オリジナルのままのルールで問題なく破綻することなく初見者4人で4時間半でプレイを決着することができた。
その意味で、今度もメガファウナのときのように皆で問題点を議論しながらローカルルールを練ろうと身構えていた当方に取ってはある意味で期待はずれだった。