冷戦:CIA対KGBを対戦プレイ

bqsfgame2008-04-13

新宿で1960が3時間できっちり終わったので、もう1ゲーム小品をプレイすることに。
FFGの昨年秋の新作なのだが、小箱ということもあってかそれほど話題にならない。
ゲーム内容的には二人専用のカードゲームで、スパイ戦を題材にして、各任務に自陣営のスパイを割り当て、様々な現地のグループを活用して任務達成を争う。
題材はKGB対CIAだが、実際には両者の能力に差異があるわけでもなく、かなりドライなカードゲームだ。
各任務は、指定されたグループ数の範囲で、一定の合計値にできるだけ近い数値を作ることでクリアされる。ただし、越えてしまうとバーストする。その範囲内でカードを引いてプレイしていくところはブラックジャックライクだ。ただし、グループに特殊な機能が付いていて一回だけタップすることで使える。敵のカードを破壊する兵士、カードを一枚陣営移動させる宗教家、一枚のカードをタップ/アンタップする商人、山札のカードを事前に見ることのできる研究者があって、これらの相互作用で話しがいろいろとパズリックになる。と言っても一回の手番で出来ることは新たなカードを山札からめくるか、手持ちの未使用のカードをタップしてその能力を使うか、パスするかのいずれかしかない。手札の枚数も少ないので実際にはプレイが難渋するようなことはない。
シチュエーションによって様々な手筋があって、最初のプレイではそれを発見するのが非常に楽しくプレイできた。リプレイアビリティという点では、何回かプレイすると引き次第になってしまうのかなという懸念は感じる。
最後にミッションの結果を踏まえて、それぞれの陣営の送り込んだスパイを開けると、それによって結果が変容する。相手の勝利を奪い去るマスタースパイや、勝利したなら戦果を拡大できるディレクター、相手のスパイを暗殺してプレイからリムーブするアサシン、次のプレイで山札の最初の3枚を見て並べ替えられるアナリストなどがいる。
カードプレイ自体がパズリックな訳だが、そのプレイ全体の構図を書き換えてしまうスパイ能力が強烈で、かなりメタな感覚のカードゲームだ。
こうしたシステマティックなカードゲームが好きな人なら是非とも一度はプレイして欲しい。その意味でもう少し話題になっても良いのではないかという気がする。
プレイの方は終始ダブルスコアペースでリードして圧勝。ポイントの大きい任務をことごとく勝てたのが大きかった‥(^o^)