一年戦争を対戦プレイする

bqsfgame2008-06-06

TDFさんの同人ゲーム「一年戦争」をYさんと対戦してきた。
TVシナリオ(最後の4ヶ月のみ)を途中までプレイしたのだが、ターンレコードに記載されている追加予算を使わず連邦軍がまったく予算がない状態でやってしまったため頓挫。少しだけリセットして遊んだところで終わってしまった。ということで、本当の意味ではプレイしたとは言いがたい結果となってしまった。
と言うことでゲームシステム論に終始してしまうのだが、以下の感想を持った。
1)戦略的な移動・戦闘システムとしては、小さいマップ、小さい移動力、小刻みな移動時間単位を使ったゲームで、同人ゲームの制約されたコンポーネントの中では適切な解決策だと思う。思うのだが、個人的な好みとしては苦手なタイプのゲームだった(後述)。
2)戦術的な戦闘システムとしては、同一ヘクスに入った両軍部隊が、構成ユニット群を使用して、MS戦闘、艦船によるMSに対する迎撃、MSによる艦船攻撃、艦船同士の砲撃の順にプレイする戦術色の強いシステム。どうしてもモビルスーツの活躍を描いた作品のシミュレーションなので、このくらいのディティールが要るのだと思うが、少々煩雑でプレイ時間も掛かってしまい戦略ゲームとしては此処までやらなくて良いのではないかという印象を受けた。
3)テクノロジー・兵器開発のゲームとしては、基本的な技術水準を予算投入して推進、その技術水準で開発できる兵器を入手するシステム。面白いのは、実際にその新型兵器のユニットを獲得するには増産や換装という別の資金投入が必要だと言うこと。そして、これを1単位行うと、1ユニットが入手でき、これを自分のユニットとして登場させ、破壊されても何度も使いまわせるようになる。しかし、同時に2ユニットを盤上に出そうとすれば、また1単位の増産や換装をする必要がある。量産型の機種を本当に量産するためには、それ相応の資金投下をしなければならず、それをしてしまうと使いまわして補充がどんどんできるようになるという仕組みだ。この点は非常に面白く良くできていると思った。