☆フェッセンデンの宇宙を読む

bqsfgame2008-06-22

河出書房新社奇想コレクション版。編訳は中村融
「ふたりジャネット」もそうだったが、中村氏のアンソロジストとしての力量はさすがだと思う。
近年、大作化の波に押されて聞かなくなった「珠玉の短編集」という言葉に、もう一度実態を与える仕事振りだと思う。
わたしにとって「ハミルトン」=「キャプテン・フューチャー」だったのだが、あまりに料簡が狭かったと反省させられた。
英米でのハミルトンの最高傑作は、「時はつるところ」と、「虚空の遺産」だそうだ。中村氏は、「最後の惑星船の謎」を加えてベスト3ではないかと言う。
日本では短編作家としての力量が評価され、ハヤカワ版「フェッセンデンの宇宙」、青心社の「星々の轟き」が編まれているという。
実は上記の5冊のすべて未読である。ダメダメじゃないか>おれ
端的に言えば自分は「キャプテン・フューチャー」のファンであったが、ハミルトンのファンではなかったということか。反省してハミルトンに取り組みなおしたい。