テムジンの戦い:コイテンをソロプレイする

bqsfgame2008-07-13

「パットン第3軍」が気乗りしないので、少し前の「テムジンの戦い」を発掘してソロプレイしてみた。この号はゲームがのべ5つも付いていたが、デザイナーズノートを見るとお薦めはテムジンの戦いらしい。
ゲーム自体の話しとしては、
1)NAW+αくらいの会戦級のミニゲームで、ゲーム的なプレイとしては面白い
2)この戦いぶりがモンゴル騎兵らしいのかどうかは、歴史に関して浅学非才な筆者が最終判断できるようなことではないが、なんとなく変な気はする
あと、この号では編集部、デザイナー、レビュアーが揃ってチンギスカンテーマのメジャーさと、にも関わらずゲーム界では不遇であることを合唱しているのだが、改めてゲームプレイのために諸記事を読んで思ったこととしては、
3)特集に据えた以上は煽らなければならないのは理解できるが、あまりにやりすぎると無理筋な印象を与えてしまってはいないか?
4)「テムジンの戦い」は会戦級なので細かいルールも多く、プレイ中に意識しなければならない運用も細かく、とても歴史メジャーテーマであることを主張して非ウォーゲーマーにプレイしてもらえるように意識してデザインしたとは言いがたいのではないか?
というようなことを思った。
5)個人的な意見としては歴史メジャーであることを軸にゲームをプレイしてもらおうとするなら、東は日本から西はポーランドまで遠征したモンゴル帝国の規模を感じさせる戦略級ゲームの方が良く、その意味ではS&Tの「カーン」のライセンス化というのがレビュアーの方の主張にもある通り選択肢として良かったのではないかという気がする。
会戦級ゲームで、兵器や将軍の名前が入っていて喜ぶのは、それこそ正にウォーゲーマー的なセンスで、歴史ファンであれば歴史のダイナミズムや浪漫を感じさせるものを喜ぶのではないかという気がするがいかがなものだろうか?
この辺りに雑誌の主張するところと、実際の付録ゲームのやっていることとに齟齬があるような気がして残念だった。
ただし、歴史的にメジャーなテーマに対する扱いを増やしていく努力が良いことだという点自体については同感なので、そこを反対するものではまったくないので念のため。