☆大竹英雄の攻めに強くなる12章を読む

bqsfgame2008-08-03

いろいろな棋書を見てきたが、これはその中でもベストなのではないか。
軸がしっかりと絞られていて、その軸となるテーマを語るための諸側面を12章に分けて語っている。非常に説得力があり、テーマのいろいろな側面を過不足なく語っていると思う。
先ず、攻める対象の見付け方。そして、具体的な攻撃手段いろいろの適性と選択基準。そして、最後に攻めの目的という順番になっている。
面白いのは攻めの目的が最後に来ているところ、そして攻めの目的はいろいろあり石を取ることはその内の一つでしかなく、大抵の場合には石を取るよりも他の成果を挙げる方が適切であることが強調されている。「小さく生かす」という章が一つ存在しているのが本書の意図を非常に良く反映していると思った。