☆地球礁を読む

bqsfgame2009-03-20

久々にラファティの長編。
2005/11に「悪魔は死んだ」を読んだときはいただけなかった。
しかし、本書は面白い。
長編小説としての骨格と言うのがないのは今回も同じ。
プーカ人のデュランティ一家のこどもたちが、地球制圧に乗り出すというお話し。
その線に沿って次々にトールテイルが展開されていき、こどもたちは立ちはだかる処分すべき大人たちを次々に処分して旅を進めていく。
船旅の風情があったりするところは、「悪魔は死んだ」と共通するところがある。
訳文も軽快で、解説がなかなか丁寧に書かれているのもお薦めだ。
ハードカバーで高価なのだが、本書はラファティ短編ファンに広くお薦めできると思う。本書を読むと、「ラファティの長編はダメ」と言うのは、早計だったと思わせる。
カバーアートも内容と合っていて洒落ている。
と言うことで、次は「宇宙舟歌」を読んでみようかしら‥(^o^)