撃滅北太平洋航空戦(上)を読む

bqsfgame2010-06-23

覇者の戦塵。
アリューシャンキャンペーンかい?
カムチャッカ半島の直下のシムシュ島、ホロニプル島を舞台にした宣戦布告なき日ソの静かな国境紛争。
航空戦の名前の通りで、意外なほど航空機が主役。
と言ってもソビエト軍は空挺降下して陸戦を仕掛けてくるし。
そんな中で影の主役は、このシリーズの本題でもあるテクノロジー、電探だ。
日本軍は少ない迎撃機でソビエト軍のあらゆる陸軍機を投入した攻撃を迎え撃つのだが、そのための決定的な存在が対空電探。
それと、この巻ではオービットコマンドから出張してきた蓮美大佐が大活躍する。
内地では対米開戦に向けた政治バランスが危うく、宇垣大将の周辺が折に触れて描かれる。