2010年下半期の成果:非ウォーゲーム編

●ウル1830
18xx系の新規軸をスプロッターがデザインしたと言えば期待が高まる。その期待に応える水準の古代における水路引きを中心とした開発ゲーム。
●サンダーストーン
いわゆるドミニオンライクゲームの一つ。ダンジョン探検ゲームに応用したのだが、面白さはぼちぼちと言ったところだろうか。序盤の展開が遅いのが難点。そこから一定の強さのデックを作って抜け出した人が独走してしまうのが欠点。
●ギャラクシーズエッジ
シンプルなルールのSFゲーム。面白さは、これもぼちぼちだろうか。誰にでもプレイしてもらえそうな敷居の低さが良い。ただし、悪辣なプレイが勝利を約束するので、悪への対策は重要。鉄板で守るようにタイルを埋めてしまうことが吉。
●サンマルコ
アランムーンのしばらく前の作品。
ケーキの切り分け問題をサブシステムに含んだ独特の作品。これはムーンの中でもトップクラスの出来栄えではないか。もっと話題になっても良かったように思う。
●マニラ
すっかり出遅れてしまい、たまたま水曜日の会で対戦プレイさせてもらった。これは程好い重さの多人数ビッディングゲームだ。
●アダプトイド
スペインのアブストラクト小品メーカー、ネストールゲームズの一作品。意外に豪華なコンポーネント、奇妙なテイストの独創的なアブストラクトゲームだ。お薦め。
●テラフォーマー
ゲームマーケット2010の予備調査段階での期待の一作。
SF開拓系ゲームの新機軸。惜しむらくは完全情報多人数ゲームなので、メンバーによっては非常にプレイ感が重くなってしまう。
グリモワール
ゲームマーケット2010の会場現地でのたまさんからのリコメンド品。
魔法の書を利用した同時ビッディングゲーム。カードコレクトするのが目的のゲームだが、魔法の書による順番決定と魔法効果の選択の複合的なジレンマが良く出来ている。筆者のプレイした範囲では今年のゲーマの最高傑作なのではないかと思う。
●レインボウ
これもゲームマーケット2010。
小品の佳作なのでメインディッシュにはならないと思うが、新しいジレンマを含んだ良いカードゲームだ。