×マッキンタイアの「翼」を読む

bqsfgame2011-03-13

マッキンタイアと言うと、名作「ドリームスネーク」の第一印象が余りにも素晴らしかった。
その残像を追っていろいろと読むのだが、一向に当らない‥(^_^;
今回はSFMのバックナンバーを一本釣りしてのマッキンタイアの初期の短編作品。この作品は鳥人を扱った二部作の第一部。
鳥人と言うと、マーティン&タトルの「鳥人の掟」と言うオールタイムベストクラスの傑作がある。
率直に言ってしまおう。これもダメだと思う。
終末期の地球に棲む鳥人間たち。
落ちて飛べなくなり神殿を守っている孤独な守人。
そこへ落ちてくるまだ若い鳥人を治療し会話する。
シチュエーションの叙情性で読むタイプの作品だと思うが、たとえばロバーツの「パヴァーヌ」あたりと比べると格段に落ちるように思う。
姉妹編も入手してあるので、そこまでは読むつもりでいるが、期待は禁物と心を戒めている。
余談だが、本編は「ポストフェミニズムSF」特集の中に入っているのだが、そうした意図は作品には感じられない。ちょっと特集の組み方に無理が感じられる。