○エフィンジャーの「またも祖父殺し」を読む

bqsfgame2011-03-18

なんと、ジョージ・アレク・エフィンジャー。
「翼」を目当てに89年のSFM一年分と言うのを落札したので、勿体ないので他の号からも気になる名前だけ読んでいる。
とても電脳ハードボイルド「重力の衰える時」を書いた人とは思えないドタバタ短編だ。
タイムパラドックス物の新規軸であることはタイトルの通り。彼の有名な祖父殺しのパラドックスを扱うのだが、面白いのは祖父を殺しに行くのではなく、自分が殺される側の祖父だというところだ。まぁ、このネタワレに尽きてしまうのだけれども、エフィンジャーの多様性を見るには一読の価値あるだろう。