どうぶつ図鑑も後半に入った。
本作の半分以上を占めるのは、「手のひらの東京タワー」。ユーミンの曲からの着想だと思うが、壊滅してしまった東京を舞台にした小編。その東京の象徴が東京タワーだ。「三丁目の夕日」では建設中の東京タワーが発展期の東京のシンボルとして使われていたが、これはその逆で曲がってしまった東京タワーが廃墟の街が昔の東京だというシンボルになっている。
「蛇をかう」は後味の悪いブラックなショートショート。
「シズカの海」はアポロの月面着陸はＮＡＳＡの特撮虚構だと言う今でもいろいろなところで囁かれる都市伝説を材に取った短編。主人公がシズカちゃんなのでシズカの海。
