引き抜きの副作用

WCWによるWWFからの大物引き抜きは、一時的には大いに成功した。実際、筆者がホームステイで行った当時のWWFは、ストーンコールド、トリプルH、ロック、マンカインド、ビッグショウの5人くらいのトップで回しており、前座との間の力の差も歴然としており苦しい興行をしていた。
しかし、結果としてカート・アングルブロック・レスナージョン・シナランディ・オートンバティスタなどの若手の台頭するストーリーを演出する余地が生まれ中期的な逆転へと繋がった。
逆にWCWでは、クリス・ジェリコエディ・ゲレロなどが不満を持ち、WWFへ逆方向移籍する流れとなった。
札束による大物引き抜きの功罪を考える上では、非常に象徴的な事例だと思う。